サムスン、コーニングとの関係強化 -「Gorilla Glass」製造元の実質的な筆頭株主に
2013.10.24
Updated by WirelessWire News編集部 on October 24, 2013, 10:52 am JST
2013.10.24
Updated by WirelessWire News編集部 on October 24, 2013, 10:52 am JST
サムスン(Samsung)が米大手ガラスメーカーのコーニング(Corning)の実質的な筆頭株主になったことが米国時間22日に明らかになった。「Gorilla Glass」の製造元として知られるコーニングとの関係強化を通じて、サムスンは成長著しいモバイル端末のディスプレイ用ガラスの開発・生産能力拡大を狙うという。
この取引で、コーニングは同社とサムスン・ディスプレイ(Samsung Display)との合弁会社で、韓国で液晶ディスプレイを生産するサムスン・コーニング・プレシジョン・マテリアルズ(Samsung Corning Precision Materials)の株式43%をサムスン側から取得する。サムスンはこの代金として、コーニングが新たに発行する19億ドル相当の転換可能優先株(convertible preferred shares)を受け取る。さらに、サムスンはコーニングに4億ドルを出資し、コーニングの優先株を取得する。これらを普通株に転換した場合、サムスンはコーニング株式の7.4%を保有する筆頭株主になる計算だという(ただし7年間は普通株への転換はできない条件)。
コーニングは、アップル(Apple)をはじめ、多くの端末メーカーにディスプレイ用ガラスを供給している。このため、今回発表された両社の関係強化は、サムスンと、アップルやその他企業との関係を大きな影響を与える可能性があるという。また、サムスンは今後コーニングの新たな技術や製品に早い段階からアクセスできるようになると見られる。
【参照情報】
・Corning Jumps After Samsung Display Deal, $2 Billion Buyback - Bloomberg
・Samsung eyes 7.4 percent stake in Gorilla Glass maker Corning - CNET
・Samsung Elbows Apple With Stake in Gorilla Glass Maker Corning - AllThingsD
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