サムスン、初の開発者向けカンファレンスを開催 - 5つのSDKを発表
2013.10.29
Updated by WirelessWire News編集部 on October 29, 2013, 11:24 am JST
2013.10.29
Updated by WirelessWire News編集部 on October 29, 2013, 11:24 am JST
サムスン(Samsung)による初めての開発者向けカンファレンスが米国時間28日にサンフランシスコで始まった。初日には同社のスマートフォンやタブレット、テレビ向けのアプリ開発に最適化された5つのソフトウェア開発キット(SDK)が発表された。
5つのSDKのうち、「Mobile SDK」は同社のスタイラス「S Pen」やジェスチャーコントロール機能、オーディオ機能など、さまざまな機能をアプリに活用するためのもので、「Smart TV 5.0 SDK」は同社のネット接続テレビ用アプリの開発用、「Multiscreen SDK」はスマートフォンの画面をテレビに映すなど複数のサムスン端末を連携可能にするもの、「Multiscreen Gaming SDK」は複数端末を利用したゲームの開発用、そして「Knox SDK」は安全性が高く、法人向けに適したアプリの開発用となっている。
この話題に触れたGigaOMでは、アップル(Apple)のAirplayやグーグル(Google)のテレビ用ストリーミング端末である「Chromecast」と同様の機能を実現するものとして「Multiscreen SDK」についてに注目し、これがとくにChromecastに似ているとしながら、スマートフォンからメディアをコントロールしたり、スマートフォンゲームをテレビに映してプレーしたり、TV番組にネットコンテンツを重ね合わせるなどさらに進んだ機能が開発できるとしている。
いっぽう、WSJではこの開発者向けカンファレンスの背景について、サムスンがスマートフォンやタブレットなどの市場で自社の立場を固める上で、アップルのそれと同様のソフトウェアやサービスを含めたエコシステムを構築する戦略上の必要性に迫られていると指摘。ただし、開発者らにサムスン端末のみに対応するアプリの開発を望む場合、大きな動機付けが必要となるだろうとしている。
【参照情報】
・Samsung Pursues Developers, Seeking Orbit of Apps - WSJ
・Samsung Lures Developers With Software Aiding Innovation - Bloomberg
・Samsung latest to embrace the second screen and take on Airplay - GigaOM
・Samsung Launches Five SDKs To Lure Developers Into Its Hardware Web - TechCrunch
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