マウスの動きまで追跡 - より多くのユーザー行動データ収集をめざすフェイスブック
2013.10.31
Updated by WirelessWire News編集部 on October 31, 2013, 13:04 pm JST
2013.10.31
Updated by WirelessWire News編集部 on October 31, 2013, 13:04 pm JST
フェイスブック(Facebook)でデータ分析チームを率いるケン・ルディン(Ken Rudin)氏という人物が、Wall Street Journal(WSJ)とのインタビューのなかで、同社サイトにアクセスしたユーザーの行動情報をさらに詳しく計測するためのテストを実施していることを明らかにした。
同氏の話によると、このテストではユーザーのマウスが特定の投稿の上で止まっていた時間の長さや、モバイル端末上でニュースフィードが表示されているか、といったデータも収集可能になっているという。同社ではこのテストの結果をもとに、こうしたデータの収集に踏み切るか否かを数か月以内に決定する予定だという。
フェイスブックは現在、所在地や出身校などのデモグラフィックデータと、「いいね」などの行動データを収集している。今回の同社の試みが成功すれば、後者の行動データの範囲がさらに広がることになる。なお、こうした行動データは、プロダクトの改善のほか、よりターゲットの絞られた広告掲載のために活用されるという。
ユーザーの行動を詳しく追跡・記録している例はほかにもすでに存在するとWSJでは記しているが、月間アクティブユーザー数が11億5000万人を超えた巨大サービスによる試みだけに、この取り組みに各方面から大きな注目が集まる可能性が高い。またフェイスブックでは過去にも、プライバシー侵害の懸念などからユーザー利用規程改定の際に反発の声が上がったことが何度かあり、そうした面でこの取り組みに対する関心も高まりそうだ。
【参照情報】
・Facebook Tests Software to Track Your Cursor on Screen - WSJ
・How Facebook May Collect Even More User Data - All Facebook
・Facebook will be watching you much more closely, says tiny user interactions could be the next data gold mine - VentureBeat
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