フェイスブック、携帯通信業界団体GSMAに加盟
2013.11.12
Updated by WirelessWire News編集部 on November 12, 2013, 09:57 am JST
2013.11.12
Updated by WirelessWire News編集部 on November 12, 2013, 09:57 am JST
フェイスブック(Facebook)が携帯通信関連の業界団体「GSMアソシエーション( GSM Association:以下、GSMA)」に加盟したことが、米国時間11日、FierceWirelessの報道で明らかになった。SNS事業者としては初めての加盟となる。
GSMAは通信方式「GSM」の標準化や普及を目的として1995年に設立された業界団体で、各国政府へのロビー活動でも知られる。GSMAはまた、毎年2月にスペインで開催されるイベント「Mobile World Congress」(MWC)の主催者としても知られている。今回の加入により、フェイスブックは世界のモバイル通信事業をめぐる規制や諸問題に対する発言権を高めることになるとみられる。
MWCでは過去にフォースクエア(Foursquare)のデニス・クローリー(Dennis Crowley)CEOなど、SNSサービス企業の経営者が登壇したこともあったが、フェイスブックは「同イベントについて特に発表することはない」としている。
フェイスブックはとくに昨年のIPO以降、モバイル分野での取り組みに力を入れてきており、その結果今年第3四半期には、広告収入に占めるモバイル広告の割合が49%に達したほか、モバイル経由の月間アクティブユーザー数は9月30日時点で8億7400万人と前年同期に比べて45%増加していたという。また今年8月には、フェイスブックが音頭をとって新興国へのモバイル通信環境の普及を旗印に掲げるInternet.orgを設立していた。同団体にはエリクソン(Ericsson)、クアルコム(Qualcomm)、サムスン(Samsung)およびノキア(Nokia)といった大手各社も参加している。
フェイスブックはFierceWirelessに対し、「さまざまな地域で通信事業者や業界が直面している問題を理解することは、弊社にとってだけでなく、Internet.orgにとっても重要」とGSMAへの加入の理由を説明している。ただし、加入後の具体的な活動内容などは明らかにされていないという。
なお、この話題に触れたThe Vergeでは、GSMAにはすでに1000社を超える企業が加盟しており、登録ユーザー数が11億人を超えたフェイスブックといえどもその影響力は未知数と指摘している。
【参照情報】
・Facebook joins GSMA, promises to be an 'active' member of wireless trade group - Fierce Wireless
・Facebook joins huge wireless carrier group as it pushes worldwide internet plans - The Verge
・Facebook joins GSMA to enhance relations with carriers -- report - CNET
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