▼Airo
カナダのスタートアップ、Airo社が運動量だけでなく食事についても追跡記録(トラッキング)してくれるリストバンドを開発している。
ランニングやウォーキング、階段上がり、睡眠などをトラッキングしてくれるリストバンドはたくさんある。Fitbit Flex、Fitbit Force、Jawbone UP、Nike Fuelband、Basisなどなど。運動で消費するカロリーは、こうしたトラッカー(活動量計)が計測してくれるが、摂取するカロリーは多くの場合、食べた人が食事の内容を登録することで計算されている。チーズバーガー1個で323キロカロリー、紅鮭おにぎり1個で201キロカロリー、栗1粒で23キロカロリーなど、食べたものと量を入力すると食事や間食で摂取したカロリーを自動計算してくれるサイトもある。食事の写真をアップロードするだけでカロリー量を推測してくれるサービスもある。
しかし、一般的には摂取カロリー量の登録は非常に面倒だ。特に外食した場合にはタニタ食堂や一部のファミリーレストランなどメニューにカロリーが明示されている店を除き、大まかに推測するのが関の山だし、それをいちいちスマートフォンなどで入力していると温かい料理も冷めてしまう。毎日三度三度、食事の記録をつけるというダイエット方法もあるが、カロリーまで記録するとなると相当な手間となる。
Airoのリストバンドは(おそらく)血管に光を照射し、(おそらく)特殊な分光器を使って反射波を分析することで装着している人の心拍数や睡眠パターンなどを計測する。さらに、血中の糖度などの変化も分光器で検出することで、タンパク質、脂肪、炭水化物の摂取量を計測することができるらしい。これらの値が正確なら、単にダイエット目的でフィットネスに励む人々だけでなく食餌療法中の患者の方々にとっても朗報と言えるだろう。本当に正確であればだが。
価格は199ドル(149ドルで先行予約中)だが、出荷は2014年の秋だというから、約1年間は自分で食事を記録し続けなければならない。
【参照情報】
・Airoのウェブサイト
・Quantified Self Tracker AIRO Charts Your Nutrition, Stress, Exercise, And Sleep
・Too good to be true? Airo wristband says it tracks calories consumed, not just burned
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちらNTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来」