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ZTEもスマートウォッチの投入準備 - 来年第2四半期にも発売へ(WSJ報道)

2013.11.26

Updated by WirelessWire News編集部 on November 26, 2013, 09:34 am JST

中国の大手通信機器・携帯端末メーカーのZTEが、来年の第2四半期にもスマートウォッチを発売するという話をWSJが報じている。

これはZTEの端末マーケティング戦略部門を率いるリュー・キアンハオ(Lu Quianhao)氏がWSJとのインタビューのなかで語ったもので、同氏はこの製品についてサムスン(Samsung)「Galaxy Gear」など既存の端末と同様の機能を持ちつつ、価格的にはリーズナブルなものになるという。

ZTEはこの端末を来年第1四半期に発表し、第2四半期に発売する予定で、まずは中国市場から販売を開始し、その後欧州や米国の市場に投入していきたい考えだという。

リュー氏によれば、このスマートウォッチはZTE製のスマートフォンのみに対応するものとなる予定だが、同社では将来的に他社のAndroidスマートフォンにも対応するスマートウォッチのリリースも検討するとしている。また、メガネ型端末やスマートフォンと接続する靴など、他のウェアラブル端末についても開発を検討しているという。

なお、中国の携帯端末メーカーでは同市場3位のクールパッド(Coolpad)が今年9月に、「cWatch」という防水機能付きのスマートウォッチをリリースしているという。

スマートウォッチ分野ではすでにサムスンやソニー、ペブル(Pebble)などのメーカーが製品を投入しており、アップル(Apple)、グーグル(Google)、マイクロソフト(Microsoft)などでも開発を進めているとされている。

WSJは、ZTEがここにきて中国のスマートフォン市場で劣勢に立たされていると指摘。第三四半期の出荷台数シェアは5%に低下し、出荷台数では7位に後退したとするカナリス(Canalys)のデータを紹介している。なお、カナリスはスマートウォッチの市場規模について昨年の出荷台数が約33万台、今年が推定50万台、来年には500万台と予測しているという。また、この話に触れたFierce Wirelessでは、米調査会社ジュニパー・リサーチ(Juniper Research)のスマートウォッチ市場に関する見通しとして、2018年には全世界の出荷台数が3600万台の規模に成長するとしている。

この話題について触れたGigaOM記事には、ZTEのスマートウォッチについて、他社との大きな差別化要因がないにも関わらず、同社の端末のみに対応する仕様にするのは誤りではないかとする指摘もみられる。

【参照情報】
ZTE Jumps On Smartwatch Bandwagon - WSJ
ZTE plans smart watch for 2014 to challenge Samsung, others - Fierce Wireless
ZTE plans a smart watch that only works with its own phones. That's not smart - GigaOM

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