フォックスコン、「iPhone 5s」の生産体制を強化 - 1日50万台レベルまで改善(WSJ報道)
2013.11.28
Updated by WirelessWire News編集部 on November 28, 2013, 13:40 pm JST
2013.11.28
Updated by WirelessWire News編集部 on November 28, 2013, 13:40 pm JST
ホンハイ(Hon Hai Precision Industry、鴻海精密工業)グループの中核企業であるフォックスコン(Foxconn)が、アップル(Apple)「iPhone 5s」の生産体制を強化した結果、同製品の供給状況が大幅に改善しているという話をWSJが27日付で報じている。発売から長らく続いてきた同製品の供給不足にも改善の兆しが見え始めたようだ。
フォックスコンは現在、中国国内だけで100万人以上の労働者を雇用しているが、そのうち30万人以上が鄭州市にある工場でiPhone 5sの生産に従事しているという。またiPhone 5sの生産ラインは毎日24時間体制でフル稼働しており、1日の生産台数は過去最高の約50万台レベルに達しているとするフォックスコン幹部の話も紹介されている。またこの影響で、中国や米国のアップルストア(オンライン)では、iPhone 5sの注文から納品までにかかる日数が3〜5営業日に縮まっているとWSJは記している。なお納品までの所要日数は先月末時点で2〜3週間となっていたという。
またフォックスコン幹部はWSJに対して、「iPhone 5s」の組み立て作業が「iPhone 5c」や「iPhone 5」のそれに比べて複雑であると述べている。それによると、5や5cではひとつの生産ラインに約500人の労働者が必要だったのに対し、5sでは600人が必要になっているという。
さらにWSJ記事には、フォックスコンがiPhone生産体制のさらなる強化に二の足を踏んでいるとする同幹部の話も出ており、その理由としてペガトロン(Pegatron)やウィストロン(Wistron)など競合するOEMメーカーに注文が流れることへの懸念が挙げられている。
なお、アップルは昨年の10-12月期にあわせて4780万台のiPhoneを販売していた。また9月下旬には、発売直後の週末3日間で「5s」と「5c」の販売台数が900万台超になったことも明らかにしていた。またその後に「5s」の発注台数を増やすと同時に「5c」の発注台数を引き下げたとする報道もあったが、具体的な数字については触れられていなかった。
【参照情報】
・iPhone 5S Wait Time Drops as Foxconn Boosts Production - WSJ
・Report: Foxconn Boosts iPhone 5s Production Ahead of Holidays - PC Magazine
・By the numbers: How Foxconn churns out Apple's iPhone 5S - Fortune
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