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マイクロソフト、「Window Phone」「Window RT」の無料化を検討(The Verge報道)

マイクロソフト、「Window Phone」「Window RT」の無料化を検討(The Verge報道)

Updated by WirelessWire News編集部 on December 12, 2013, 10:48 am JST

WirelessWire News編集部 WirelessWire News編集部

マイクロソフト(Microsoft)が、グーグル(Google)およびAndroid OSへの対抗策として、「Windows Phone」ならびに「Windows RT」の両OSを無料で提供する可能性が浮上した。The Vergeが情報筋の話として米国時間11日に報じたところによると、マイクロソフトでは現在OS開発の責任者を務めるテリー・マイヤーソン(Terry Myerson)氏を中心に、市場シェアの伸び悩む両OSのてこ入れ策として、OEMメーカーへの無料提供を検討しているという。また同社が現在開発中の次期Windowsアップデート(コードネーム「Threshold」)から、これらのOSが無償化される可能性があるとThe Vergeは報じている。

Windows Phone、Windows RTのいずれも現在はOEMメーカーに対して有料で提供されている。だが、前者については全体の8割以上を占めるノキア(Nokia)をマイクロソフトが買収することになったため、買収完了後には主要なライセンス先がなくなることになる。また後者についても、OEMメーカー側の関心が低く、PCにはWindows 8を、タブレットにはAndroid OSをそれぞれ採用する例が主流となっている。このため、Windows Phone、Windows RTのエコシステム拡大を狙うマイクロソフトとしては、両OSの無料化を通じてOEMメーカーが採用しやすくすることで、搭載端末の種類増加から対応アプリの増加に結びつけたい考え、などとThe Vergeは指摘している。

また無料化後の収益確保の方法については、検索サービス「Bing」からの広告収入増加やWindows 8アプリへの広告掲載、「SkyDrive」「Office」「Skype」などの有料サービスからの収入拡大などを想定しているという。またGigaOMでは、マイクロソフトがAndroidを採用するOEMメーカーから得る特許権のライセンス収入が年間推定20億ドルに達しているとの話にも触れている。

なお、マイクロソフトによるWindows Phoneライセンスの無償化については今年10月に同社がHTCに対し、同OSを無償または割引価格で提供することで協議を進めているとする話も報じられていた。

【参照情報】
Microsoft considers free versions of Windows Phone and Windows RT to battle Android – The Verge
Report: Microsoft considering giving away mobile versions of Windows – Fortune
Microsoft eyes free versions of Windows Phone, RT, report says – CNET
Report: Microsoft might make Windows Phone, Windows RT free – GigaOM
Android royalties show why Microsoft is smart to stick with Windows Phone – GigaOM