豪大手通信事業者のテルストラ(Telstra)が、同社が大株主となっている香港の携帯通信会社CSLを、香港PCCW傘下のHKTに売却することになったという。
この取引で、HKTはテルストラが保有するCSL株式76.4%分を20億オーストラリアドル(18億ドル)で取得するほか、香港のニュー・ワールド・デベロップメント(New World Development)が持つ残りの23.6%分についても今後取得する予定で、買収総額は24億3000万ドルになるという。
今年8月に出されていたテルストラの決算報告によれば、CSLの売上はテルストラの国外市場売上の約60%を占めていたという。また直近3年間の売上も年率平均9.4%の割合で増加していたとReutersは記している。
テルストラでは、HKT売却で得た資金を使って事業の多角化とアジア市場へのさらなる進出を進めるものとみられる。とくに同社は近年、国外市場への進出を積極的に進めてきており、過去18か月間に9つの新事業を立ち上げていたという。また今月には同社が過半数の株式を保有する中国のオンライン自動車情報サイト、オートホーム(Autohome)がニューヨーク株式市場に上場していた。
【参照情報】
・Telstra Sells Hong Kong Unit CSL for $2.43 Billion to HKT - Bloomberg
・Australia's Telstra to sell HK mobiles business to HKT Ltd for $2 billion - Reuters
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