グーグル、旧ノーテル特許を管理するロックスターを提訴
2013.12.26
Updated by WirelessWire News編集部 on December 26, 2013, 12:38 pm JST
2013.12.26
Updated by WirelessWire News編集部 on December 26, 2013, 12:38 pm JST
グーグル(Google)は米国時間23日、アップルやマイクロソフトなどが共同で設立した特許管理団体ロックスター・コンソーシアム(Rockstar Consortium:以下、ロックスター)を相手取った訴訟をカリフォルニア州サンノゼの裁判所に起こした。ロックスターは今年10月、グーグルを含めたAndroid陣営の各社を相手取った訴訟を起こしており、新たな訴訟合戦に発展する可能性も浮上している。
グーグルはこの訴えのなかで、ロックスターについて「何の製品も作っておらず、特許の実用もしていない」としながら、「いっぽうで、カナダのオンタリオ州にエンジニアを雇い、他社が成功をおさめている製品を調べ、特許訴訟をちらつかせてライセンス料などをかすめ取れるものを探している」などと主張。また、自社が直接または間接的に販売する「Nexus 5」「Nexus 7」「Nexus 10」などの端末について、ロックスターが訴える7件の特許を侵害してはいないとして、これを認めるよう裁判所に求めているという。
ロックスターが管理する特許権は、破産したカナダのノーテル(Nortel)の知的財産を売却するオークションで2011年に落札されたもの。このオークションにはグーグルも参加し、当初の入札額である9億ドルから何度か入札額を引き上げ、最終的には44億ドルを提示したが、結局アップル、エリクソン(Ericsson)、マイクロソフト、リサーチ・イン・モーション(Research In Mortion、現ブラックベリー)、ソニー、EMCの6社からなるグループが45億ドルで特許を落札していた。
その後、EMCを除く5社が共同でロックスターを設立。今年10月にはグーグルを始め、サムスン(Samsung)、HTC、エイスース(ASUS)、LG、ファーウェイ(Huawei)、ZTE、パンテック(Pantech)などAndroid陣営の各社を特許侵害で訴えていた。
なお、ロックスターについては、管理する特許の一部売却を進めているという話も報じられている。実際、同社はすでに今年7月、7件のモバイルコミュニケーションズ関連特許を知的財産管理企業のスフェリックス(Spherix)に売却したことを発表していた。
【参照情報】
・Google sues to protect Android device makers from Apple-backed patent hell - GigaOM
・Google fires back against Apple- and Microsoft-led patent consortium in new lawsuit - The Verge
・Apple-backed Rockstar group reportedly hawking its patents - VentureBeat
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