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スマホで暗視カメラ

2013.12.27

Updated by Kenji Nobukuni on December 27, 2013, 12:00 pm JST

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Snooperscopeはスマートフォンなどをディスプレーとして使うワイヤレス・ナイト・ビジョン・デバイスである。約80グラムで99ドル。iPhoneやAndroid端末やタブレットに装着することもできるし、三脚や磁石のマウントに取り付けてWiFiで通信機器とつなぐこともできる。約10メートルの距離まで暗視できるが、バッテリーは4時間。暗闇の中で肉眼では見えない物を捉えることができる。ロンドンのPSYコーポレーションがクラウドファンディングのKickstarterで資金集めを行った。

洞窟探検とかホームセキュリティ、野生動物の生態観察など用途は広そうだが、悪用される可能性もありそうだ。暗くしてKinectをオンにすると、赤外線を照射している点々が見えるらしい。「可視光」の幅を広げてヒトの目に見えない波長の領域を見えるようにするので、暗闇でなくても特定の液体や布地を通して見たり、空気中の塵や埃を可視化したりすることができるという。布地を通すとなるとますます悪用が心配になるが、例えばインクで隠れた下の文字を読み取ったりすることもできるようだ。

【参照情報】
Snooperscopeのウェブサイト
Kickstarterのページ

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信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来