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NSAの監視もへいちゃら - プライバシー保護機能が売り物の「Blackphone」開発プロジェクト

2014.01.16

Updated by WirelessWire News編集部 on January 16, 2014, 19:58 pm UTC

スペインの新興企業ギークスフォン(GeeksPhone)と暗号化通信サービスを手がけるサイレント・サークル(Silent Circle)という企業が米国時間16日、セキュリティ機能・プライバシー保護に主眼を置いた新たなスマートフォンを開発する「Blackphone」プロジェクトを発表。米国家安全保障局(National Security Agency、NSA)による広範な監視活動など、近年スマートフォンのプライバシー問題が取り沙汰されるなかで、この発表に注目が集まっている。

両社によれば、Blackphoneは「ユーザー自身の手にプライバシーのコントロール権限が委ねられる世界初のスマートフォン」になる予定で、開発される端末にはAndroid OSをカスタマイズし、セキュリティ機能を高めた「PrivatOS」というOSが搭載されるという。これは、VPN(バーチャル・プライベートネットワーク)を通し、高度に暗号化された通話やテキストメッセージ、ヴィデオチャット、ファイルの保存や交換などを可能にしながらも、通常のAndroidアプリも利用できるようなものになるとされている。また、開発を進める合弁会社は、プライバシー関連の法律が世界でもっともが厳しい国の1つとされるスイスに本拠地を置いているという。

ギークスフォンは、主にAndroidスマートフォンを開発してきたスタートアップで、昨年「Firefox OS」を搭載する初のスマートフォンを発売したことでも知られる企業。いっぽう、サイレント・サークルは暗号ソフトウェアのPGPを開発したフィル・ジマーマン(Phil Zimmermann)氏らが立ち上げた企業で、暗号化電子メールサービスなど様々な暗号化通信サービスを手がけてきた。

なお、両社は来月バルセロナで行なわれるMobile WOrld Congress 2014(MWC 2014)のなかで、Blackphoneのデモ版を公開する予定で、その後2月24日から予約を開始するとしている。

この話題に触れたTech Crunchでは、昨年6月から続いているNSAの諜報監視活動に関する一連の報道に伴って、セキュリティやプライバシーに関する問題意識が急速に高まっていると指摘。また、ドイツのGSMKクリプトフォン(GSMK Cyptophone)という企業や、「Quasar Ⅳ」という別のプロジェクトでも暗号化機能を搭載したスマートフォンの開発が進められているとしている。

【参照情報】
Meet Blackphone, a privacy-centric handset from some serious security veterans - GigaOM
Silent Circle & Geeksphone Join Forces To Build Blackphone: A Pro-Privacy Android-Based Smartphone - TechCrunch
Renowned cryptographer believes his 'Blackphone' can stop the NSA - The Verge

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