アップル、次期iPhoneで大型画面搭載の2モデルを発売か(WSJ報道)
2014.01.24
Updated by WirelessWire News編集部 on January 24, 2014, 16:18 pm JST
2014.01.24
Updated by WirelessWire News編集部 on January 24, 2014, 16:18 pm JST
アップル(Apple)が今年投入するとみられる新たなiPhoneに関し、これまでのものよりも大きな画面を搭載する2種類の端末のリリースを検討しているという。WSJが匿名の関係者の話として米国時間23日付で報じている。
WSJでは、新機種のスクリーンサイズについて、いっぽうが4.5インチ以上、もういっぽうが5インチ以上としており、またどちらにも現在の最上位モデル「iPhone 5s」と同様の金属製ボディが採用され、「iPhone 5c」に採用されているプラスチック製ボディは廃止になると見られているという。製品開発の進捗状況については、前者の小型モデルのほうが先行しており、すでに量産に向けた準備が進められているのに対し、大型モデルはまだ開発の予備段階にあるとも記されている。但し、いずれの機種も現時点ではまだ未確定の状態であり、今後アップルが計画を大きく変更する可能性も残されているという。
なお、大型スクリーンを搭載するiPhone 2機種投入の可能性は、昨年Bloombergで報じられていた。ただ、そのなかで可能性が上がっていた曲面ディスプレイについて、WSJでは採用の可能性を否定している。
iPhoneの画面サイズは前世代の「iPhone 5」から4インチとなっている(「iPhone 4s」までは3.5インチ)。いっぽう、Androidではスマートフォン上位機種の場合ディスプレイサイズの主流が5インチ前後となり、また6インチ前後のいわゆる「ファブレット」も定着しつつある。そうしたなかで、消費者やiPhoneユーザーの間でもディスプレイの大型化を望む声が高まっているとされているという。
WSJでは、アップルにとって特に重要な市場である中国で大型ディスプレイを望む声が強いとし、「とくに新興市場の需要に対応するためには、アップルでもより大型の画面を搭載する端末を投入する必要がある」とする調査会社カナリス(Canalys)のアナリストの見方を紹介している。カナリスによると、2013年第3四半期に出荷された約6000万台のスマートフォンのうち、約4分の1が5インチ以上の大型画面を搭載するモデルであったという。
なお、この話題に触れたGigaOMでは、大型画面が採用された場合の画面解像度についての考察が出ている。この記事を書いたKevin C. Tofelの考えは、画面の縦横比が3.5インチの時と同じ3:2で、1440 x 960ピクセル(細密度は4.5インチで約384ppi)が妥当とするもので、サムスン(Samsung)の次期モデル「Galaxy S5」への搭載が噂されている2560 x 1440ピクセル(525 ppi)の採用はまずあり得ず、1920 x 1280ピクセス(縦横ともiPhone 4sの2倍)でも機能過剰の可能性があるという。またiPhone 5(1136 x 640ピクセル)から16:9となった縦横比については、たとえば1.5倍した場合に1704 x 960ピクセルと中途半端なものになってしまうことから、大型画面採用に際しては3:2のほうが収まりがいい、などと推測している。
【参照情報】
・Apple iPhones to Come Out With Bigger Screens - WSJ
・Apple reportedly planning two larger iPhones for 2014 - The Verge
・Apple eyes two bigger displays for iPhone, another report says - CNET
・Forget screen sizes: What screen resolution might the iPhone 6 have? - GigaOM
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