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KDDI研究所、テキストデータから個人情報を検出するツールを販売開始

2014.02.05

Updated by Asako Itagaki on February 5, 2014, 09:45 am JST

KDDI研究所は、サイトに投稿されたコンテンツの中から個人情報に該当する箇所を検出する個人情報検出ツールを開発した。2014年2月から販売する。

システムに対象テキストデータをアップロードすることにより、テキストに含まれる「住所」「一般的な氏名」「電話番号」「メールアドレス」等の自動検出と伏せ字への自動変換を行い、判定結果と伏せ字処理結果を表示する。単語登録機能により、個人情報以外のキーワードの検出も可能。

1分間に1200件の投稿から個人情報の検出・変換が可能で、個人情報該当箇所の検出精度は約94%。人間の目視チェックに比べて1投稿あたりの処理時間を約1/3に短縮可能であり、SNSや掲示板等の書き込み内容チェック作業の効率化によるコスト削減およびチェック対象の規模拡大を実現できるとしている。

個人情報を含むデータを扱うため、利用者の管理するネットワーク内への設置を推奨しており、サーバーOSやブラウザなどの動作環境については有償でのカスタマイズに対応する。

なお、今回の技術は、独立行政法人情報通信研究機構からの委託研究である「インターネット上の違法・有害情報検出技術の研究開発」(2009年9月から2012年3月)の研究成果の一部を活用している。

【報道発表資料】
個人情報検出ツールの販売を開始 ~webサイト上の個人情報を楽々検出、チェック作業をスピーディーに

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。