フェイスブック（Facebook）が米国時間3日にリリースしたiPhone向けアプリ「Paper」に、同アプリをレビューした複数の媒体から高い評価が寄せられているようだ。

Paperはフェイスブックの「Creative Labs」で開発された初の製品。この開発プロジェクトでデザイン部分の責任者を務めるマイク・マタス（Mike Matas）氏は、アル・ゴア（Al Gore）元副大統領のiPad向けデジタル書籍「Our Choice」を開発したPush Pop Pressの共同創業者で、アップル在籍時代にはiPhoneやiPadのUI開発にも携わったことのある人物として知られる。

Paperの特徴のひとつは、これまでフェイスブックの中心であったニュースフィードが拡張されている点で、友人の最新投稿など従来からの情報に加えて、多岐にわたる外部コンテンツにもアクセスできるようになっている。Paperにフィードされる情報の選別はフェイスブックのアルゴリズムや同社の編集チームによって行われ、たとえば「Headlines」のセクションには、TimeやAP、The New York TImes、Politicoなどのコンテンツがフィードされる。また各フィードは「Headlines」「Planet」「Cute」「Tech」「Popl Lfe」「Score」などのカテゴリ別に表示されるという｡

PaperのUIは、従来のFacebookアプリにみられたボタンやメニューなどが取り払われたシンプルなもので、写真や動画などはフルスクリーン表示も可能。またスワイプやピンチ、端末を傾けるなどの動作で、より直感的に操作できるという。

Paperについて、The Vergeではこれまでに登場したFacebookアプリのなかで最もできがいいとし、「Paperに触ると、これまでのFacebookアプリには戻れない」と賞賛。またGigaOMでも、現状のPaperはメッセージ機能やチェックイン機能など気を散らせる余計なものがない「理想的なニュースリーダー・アプリ」などとしている。

なお、Paperアプリが利用できるのは現時点で米国のiPhoneユーザーのみで、iPad版やAndroid版のリリースについては未定という｡

【参照情報】
・This just in: Paper is the best Facebook app ever - The Verge
・Facebook's Paper is Facebook for people who hate Facebook - GigaOM
・Paper Now Available For iOS In The US, And It Could Be A Facebook Replacement - TechCrunch