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アメリカ式SMS方式はロシアでも有効らしい

2014.02.20

Updated by Kenji Nobukuni on February 20, 2014, 17:00 pm JST

СМСмаме
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妊娠中と出産後の女性に対して、妊婦や新生児の健康に関する注意事項などを適宜、テキストメッセージで送るVoxiva社のText4Babyは、2010年2月開始で4年の歴史を持つが、ロシアでもSMSmameという名称で2012年にサービスを開始している(ロシア語でSMSmameとは、SMS to Mom(ママへのSMS)という意味らしい)。米ロ二国間大統領委員会(通称、オバマ-メドヴェージェフ委員会)の後援で開発された半国家プロジェクトだ。

妊婦と1歳までの新生児の母親に送られるテキストメッセージは、予定日に応じて栄養や安全、薬物乱用防止、メンタルヘルスなどから、エクササイズ、法的な権利、新生児の発育、母乳の与え方などをカバーしている。プログラムはロシアでも米国企業ジョンソン・エンド・ジョンソンなどの支援を受けているが、メッセージには広告は入らない。

2013年4月から10月にかけてロシアでのSMSmameのユーザ調査(サンプル数は751)が実施され、結果が公表された。90%の利用者がメッセージのアドバイスに従ったという。非常に満足が42%、満足が34%、友達に薦めると答えた人が72%であり、極めてポジティブな結果が得られたと言えるだろう。メッセージの内容に触発されてさらに情報を得たいと思った人も72%いた。メッセージ送信頻度は現在の週に1通か2通でよいという人が3分の1、3通か4通に増やすべきという人が3分の1、残り3分の1は週に5通以上がよいと答えている。

本国アメリカでは、禁煙プログラムText2Quitの拡充がなされたばかり(薬に頼らない禁煙プログラム)だが、Voxiva社の事業モデルはB2B(企業向け)あるいはB2G(政府、自治体向け)で、直接コンシューマーにアプローチしていない。そのため急激な普及は難しいものの、収益は安定しているものと推測される。

【参照情報】
Positive Client Survey Results for a Russian Maternal mHealth Program
National survey of Russia's SMSmame mHealth program reveals progress
赤ちゃんのためのテキストメッセージ
薬に頼らない禁煙プログラム

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信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来