ボーイング、セキュリティ機能に特化したスマートフォン「Black」を開発
2014.02.28
Updated by WirelessWire News編集部 on February 28, 2014, 16:40 pm JST
2014.02.28
Updated by WirelessWire News編集部 on February 28, 2014, 16:40 pm JST
航空機メーカーとして知られる米ボーイング(Boeing)が、高度なセキュリティ機能を特徴とするスマートフォンを開発したことが、同社のFCC提出資料から明らかになった。
「Black」というこのスマートフォンは、AndroidをベースにしたOSを搭載し、GSM、LTE、WCDMAなどの通信方式や、Wi-Fi/Bluetoothに対応。また、内部のデータに物理的にアクセスされそうになった場合に、端末自体がデータやソフトウェアを消去して、利用できなくする機能も内蔵されているという。
ボーイングでは、このスマートフォンを各国の政府機関や、それらと取引のある企業など、機密性の高い業務に携わる組織に向けて販売する予定で、同製品が一般市場に出回ることはないという。また導入する企業や政府機関は、ボーイングと守秘契約を結ぶ必要がある。
セキュリティやプライバシー保護などに主眼を置いたスマートフォンとしては、スペインの新興企業ギークスフォン(GeeksPhone)と暗号化通信サービスを手がけるサイレント・サークル(Silent Circle)が共同で手がける「Blackphone」プロジェクトが発表されており、またドイツのGSMKクリプトフォン(GSMK Cyptophone)などでも開発プロジェクトが進んでいるとされる。
【参照情報】
・Boeing's Black: This Android phone will self-destruct - Ars Technica
・Boeing is making a spy phone that self-destructs - QUARTZ
・Boeing's secret 'Black' spy phone will detect tampering, self-destruct if cracked open - GeekWire
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