eMarketerが米国時間13日に、2018年までの米オンライン広告市場の動向を予測したレポートを発表したが、この予測によるとPC（デスクトップ）向けの広告が今年から減少に転じ、なかでも検索広告は14億ドルもの大幅な低下となりそうだという。

このレポートによると、デスクトップ向けの広告市場は今年から減少に転じ、マイナス幅は今年が2.4％、来年が2.1％、2016年が5％と年を追うごとに拡大する見込み。とくに減少が著しいのが検索広告で、減少幅は今年と来年がそれぞれ9.4％、2016年は14.1％、2017年が20.7％、そして2018年が33.1％になりそうだという。

いっぽう、モバイル広告は、三桁の増加を記録した一昨年（178.3%）、昨年（122%）に増加幅では及ばないものの、今年が83％、来年が46％、2016年が35％とそれぞれふた桁の増加が続きそうだという。またモバイル経由の検索広告も、全体の伸びとほぼ歩調を合わせる形で増加が続く見通し。

同レポートによると、2014年の検索広告市場の規模は、PC向けが135億7000万ドル、モバイル広告が90億2000万ドル。また検索広告を含むPC向けの広告市場は323億9000万ドルの規模になるという。

【参照情報】
・Overall desktop ad spending set to decline in 2014 while mobile grows 83.0% - eMarketer
・Forecast: Google To Lose $1.4B In PC Revs As Search Shifts To Mobile - Search Engine Land