AT&T、シスコ、GEら5社が「モノのインターネット」関連の標準化団体を設立
2014.03.31
Updated by WirelessWire News編集部 on March 31, 2014, 11:33 am JST
2014.03.31
Updated by WirelessWire News編集部 on March 31, 2014, 11:33 am JST
AT&T、シスコシステムズ(Cisco Systems)、ジェネラルエレクトリック(General Electric)、IBM,インテル(Intel)の5社が米国時間27日、「モノのインターネット」("Internet of Things"、IoT)」関連の標準化団体「Industrial Internet Consortium」(IIC)の設立を発表。センサー技術やネットワークの構築、データ共有などの標準づくりで協力していくことを明らかにした。
IICの発表によると、同団体では製造や石油・ガスの探査、ヘルスケア、送電、輸送など、さまざまな産業分野での相互運用可能なシステムやソフトウェアの規格作りを進める。また、今後各種の端末や送電網、交通網、自動車などのネット接続が進むなか、これらに関するデータの収集・保存・分析の仕組み作りを行っていくという。同団体のエグゼクティブディレクターには、技術標準化団体オブジェクト・マネージメント・グループ(Object Management Group)の責任者であるリチャード・ソーレイ(Richard Soley)氏が就任する。同氏によれば、すでに富士通やシーメンス(Siemens)、ファーウェイ(Huawei)などの企業がIICへの参加に関心を示しているという。
IoT関連の業界団体については、リナックス・ファウンデーションが設立し、クアルコム(Qualcomm)、LG、シャープ、ハイアール(Haier)、パナソニック、シスコシステムズなど多数の企業が参加しているAllSeen Allianceもある。ただし、IICはより産業分野にフォーカスし、一般的な家電製品やモバイル端末の連携促進を目指すAllSeen Allianceとは方向性が異なるものになるという。
なお、同団体の会合には米政府や学術界、ベンチャーキャピタリスト、プライベート・エクイティファンドなどの関係者も参加。米政府はすでに「cyberphysical」分野の研究開発に毎年1億ドルを支援しており、ヘルスケアや輸送、スマートシティ、送電網のセキュリティ向上など分野で民間企業らと協力しているという。
【参照情報】
・AT&T, CISCO, GE, IBM AND INTEL FORM INDUSTRIAL INTERNET CONSORTIUM TO IMPROVE INTEGRATION OF THE PHYSICAL AND DIGITAL WORLDS - IIC
・The industrial internet gets its own standards organization, drenched in puffery - GigaOM
・Consortium Wants Standards for 'Internet of Things' - NYTimes
・AT&T, Cisco, GE, IBM and Intel form Industrial Internet Consortium for IoT standards - Fierce Wireless
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