34歳、妊娠中のスペインの女性が手首と親指の激しい痛みを訴え、救急病院でワッツアップ炎(WhatsAppitis)と診断された。クリスマスイブから欧米で人気のメッセージング・アプリ、WhatsAppを少なくとも6時間使ったのが原因。使っていた機器の重さは130グラム。薬を処方され、携帯電話を当分使用しないように言われたが、大晦日には禁を破ってしまったという。3月22日版のLancet(医学誌)に記事が掲載されている。この病名が使われたのはこれが初めてとのこと。
1990年代、テレビゲームをやり過ぎて指などの感覚がおかしくなったり震えが生じたりすることをニンテンドウ炎(Nintendinitis)と呼んだそうだが、21世紀には新しい技術が新しい病気や怪我を生むということだろう。症例の報告が増えれば、名称として定着するかもしれない。
【参照情報】
・"WhatsAppitis"(Lancet誌の記事)
・Diagnosticado por primera vez un caso de 'whatsappitis'
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちらNTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来」