グーグル、ソーラー無人機開発のタイタン・エアロスペースを買収(WSJ報道)
2014.04.15
Updated by WirelessWire News編集部 on April 15, 2014, 10:59 am JST
2014.04.15
Updated by WirelessWire News編集部 on April 15, 2014, 10:59 am JST
グーグル(Google)が、ソーラーエネルギーで駆動する無人機の開発を進めるタイタン・エアロスペース(Titan Aerospace:以下、タイタン)を買収したことが米国時間14日に明らかになった。発展途上地域でのネット接続サービス提供や「Google Maps」用画像撮影など複数の用途にタイタンの技術が活用される可能性がある。
タイタンはソーラーパネルを搭載した無人機の開発を進めている。「大気圏衛星」(atmospheric satellites)とも呼ばれるこれらの無人機は高度2万メートルの高さを5年程度飛行し続けることが可能なものになるという。グーグルはすでに「Project Loon」の取り組みで気球を使ったネット接続サービス提供の実験を進めている。また同社のR&D部門にあたるGoogle Xでは、風力発電装置付きの飛行機の研究を進めるマカニ・パワー(Makani Power)も買収していた。
タイタンに関しては、フェイスブック(Facebook)が同社の買収を検討しているとする話が今年3月に報じられていた。フェイスブックは、発展途上地域でのインターネット接続サービス提供を目指す「internet.org」の中心メンバーで、タイタンの技術をこの取り組みに活用したい思惑があるなどとされていた。またフェイスブックは先ごろ、アセンタ(Ascenta)という別のソーラー無人機メーカーを2000万ドルで買収することも明らかにしていた。
WSJは、グーグルのタイタン買収について、フェイスブックとの交渉が公にされた後にタイタンに接触したグーグルが、フェイスブックの提示した条件を上回る金額での買収を申し入れたという関係者の話を記している。
[Titan Aerospace unveils the world's first solar-powered UAVs]
【参照情報】
・Google Buys Drone Maker Titan Aerospace - WSJ
・Google Buys High-Altitude Drone Maker - NYTimes
・Google buys "atmospheric satellite" builder Titan Aerospace - Ars Technica
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