ナイキ、ハードウェア部門でリストラ - FuelBand事業は継続
2014.04.21
Updated by WirelessWire News編集部 on April 21, 2014, 12:23 pm JST
2014.04.21
Updated by WirelessWire News編集部 on April 21, 2014, 12:23 pm JST
ナイキ(Nike)のフィットネス端末「FuelBand」などを開発する同社のハードウェア部門で従業員のリストラが実施されたとする情報筋の話が、米国時間18日にCNETで報じられた。
CNETによると、ナイキのハードウェア部門では約70人ほどの従業員が働いているが、そのうち最大で55人がリストラの対象になったという。またこれに合わせて、早ければ今年秋の投入が見込まれていた薄型の新バージョン開発も中止されたという。
ナイキのデジタルスポーツ(Digital Sport)部門では「FuelBand」のほか、スポーツウォッチの「Nike+」など複数の端末を開発している。同社の広報担当社は、The Vergeに対し、リストラの事実を認めるコメントをしているが詳細については明らかにしていない。
いっぽう、ナイキが「FuelBand」の開発・販売を停止するとの憶測が流れたことについて、同社はRe/codeに対し「『Nike+ FuelBand SE』は今後もわれわれのビジネスの重要な一部」、「Nike+ FuelBandアプリの改善や、METALUXEカラーという新バージョンの投入の予定もある、『FuelBand SE』の販売やサポートは続けていく」などと答えたという。
CNETでは、ナイキ社内で数ヶ月前から、ウェアラブル関連のハードウェア事業から撤退するかどうかをめぐる議論が続けられていたとしている。また、同社が今後は事業の重点をスポーツ/フィットネス関連のソフトウェアに移すとするアナリストの見方も記されている。
CNETは、アップルのティム・クック(Tim Cook)CEOがナイキの社外取締役を務めている点、ならびにアップルが自社でスマートウォッチの開発・投入準備を進めているとする噂などを踏まえて、ナイキがハードウェアの取り扱いを辞めることにしたのではないか、といった憶測も流れていたという。
【参照情報】
・Nike Denies FuelBand Shutdown, but Layoffs Could Reveal New Cracks in Wearables Market - Re/code
・Exclusive: Nike fires majority of FuelBand team, will stop making wearable hardware - CNET
・Nike reportedly abandons the FuelBand and lays off its hardware division - The Verge
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