ダイエットに苦労していた元アップル社員が昨年、自ら67ポンド(約30kg)の減量に役立てたスマート秤(はかり)を売り出そうとしている。190×215×22mmで重さ500gのSITUは、電池で駆動しBluetooth 4.0でiOSのデバイスと通信するスマート・スケール(秤)。食べる前の食品を上に載せると、カロリーのほか、栄養素などを計算してくれる。
計算というのはあくまで計算で、分光器などを使って化学組成を計測するのではなく、例えば、ピザたるものには単位質量当たり、これこれの成分と栄養価があるのだから、それが何グラム載っているので、これだけの栄養素とカロリーが含まれているはずだというのを計算しているに過ぎないようだ。つまり、何を載せたかのかを利用者がスマートフォンやタブレットの画面上で選択しなければ重さを測ることしかできない。もちろん、皿や容器の重さを補正する作業も必要だ。計算には、USDA(アメリカ農務省)の栄養素情報を利用している。
カロリー表の掲載された小冊子などを持ち歩いたことがある人なら、このスマート秤の利便性をすぐに理解できるのではないだろうか。フルーツや野菜、ポテトチップスからサンドウィッチ、シリアル、ステーキなど、さまざまな食べ物を、食べる前に載せるだけで、計算も記録もアプリ任せにできるのだから。
SITUはクラウドファウンディングのKickstarterで資金調達をしており、予約販売額は87ドル。もちろん外食する際には持ち運ばなければならない。
【参照情報】
・KickstarterのSITUのページ
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