NTT東日本・NTT西日本は、光アクセスサービスを他事業者にサービス卸として提供する「光コラボレーションモデル」を発表した。2014年度第2四半期中にサービスの概要を提示し、2014年度第3四半期からの提供を目指す。NTTによれば、光アクセスの本格的な「サービス卸」は世界初。
従来NTT東西では光アクセスサービスを直接エンドユーザーに提供してきたが、光コラボレーションモデルでは、多様な事業者が光アクセスを仕入れて自社サービスの構成要素として組み込むことで、固定と無線を意識しない通信環境下でさまざまなサービス提供できるようになる。NTT東西はバリューパートナーとして多様なプレイヤーのビジネス創出を下支えする。
サービスの背景には、世界最高水準の光インフラを構築しながら、光サービスの成長は鈍化しているというNTT東西の抱える課題がある。また、ICT市場全体の課題として少子化問題やエネルギー問題など日本の抱える課題に対してICT活用による解決は遅れていること、日本の抱える固定・移動通信の融合サービスが未成熟であることなども踏まえ、光アクセス卸により多様なプレイヤーによる新たな価値創造によるICT市場の活性化、さらには社会課題の解決や日本の産業競争力強化に貢献するとしている。
光コラボレーションモデルは、「幅広い分野の多様なプレイヤーに公平に提供」する。NTTドコモが利用した場合、現在は規制されている「光回線とモバイル回線を組み合わせたサービス」を現行法制度下で提供可能になるとしている。
【報道発表資料】
・"光コラボレーションモデル" ~ 新たな価値創造への貢献 ~
・「光コラボレーションモデル」に関する事業者様からの事前お問い合わせ窓口について (NTT東日本)
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登録はこちらWirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。