アップル、サムスンとの特許訴訟で再審請求 - 当該製品の販売差し止めも
2014.05.27
Updated by WirelessWire News編集部 on May 27, 2014, 13:04 pm JST
2014.05.27
Updated by WirelessWire News編集部 on May 27, 2014, 13:04 pm JST
アップル(Apple)は米国時間23日、同社がサムスン(Samsung)と知的財産権侵害を巡って争っていた米カリフォルニア州の裁判の結果を受け、サムスン製品の販売差し止めを請求。また、賠償金額の増額を求めて裁判のやり直しを求める申請を米連邦裁判所に提出した。
この訴訟では今月2日、アップルの保有する特許権5件のうち3件についてサムスン製品による侵害が認められたとし、同社に対して1億1960万ドルの損害賠償を求める判断が下されていた。同時にアップルに対しても、サムスンに15万8400ドルの賠償金支払いを求める判断が下されていた。
アップルは、特許を侵害しているサムスン製品の販売が続けば修復不可能な損害を受ける可能性があるとして、当該製品の販売差し止めを請求。また再審については、この裁判で当初求めていた賠償金額である22億ドルを上回る32億ドルをの賠償金を要求し、さらにこれまでの利子として640万ドル、新たに判決が出るまでの利子として1日あたり1万1040ドルを別に求めているという。
アップルによるサムスン製品の販売差し止め請求は、2012年に判決が下された両社の最初の特許訴訟後にも行なわれていたが、米連邦地裁のルーシー・コー(Lucy Koh)判事は、サムスン製品によってアップルが損害を受けたという証拠が不十分だとしてアップルの請求を却下していた。
この話題に触れたApple Insiderでは、Foss Patentsのフローリアン・ミューラー(Florian Mueller)氏の見方を紹介する形で,アップルの差し止め請求が認められたとしても、サムスンは機能の一部を改良することで簡単に対応することが可能になるとしている。また、同媒体やVentureBeatでは、アップルの今回の請求が、2012年の裁判時と同様の証拠を根拠としていることを挙げ、コー判事がこれを認める可能性は低いと指摘している。
【参照情報】
・Apple seeks Samsung product ban, retrial in second California lawsuit - Apple Insider
・Apple v. Samsung, round 2 continues: Apple requests a retrial and Samsung product ban - VentureBeat
・Apple requests retrial to squeeze more money out of Samsung - TNW
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