グーグル、高速無線通信関連のベンチャーを買収 - 光ファイバー網のラストマイルに活用か
2014.06.20
Updated by WirelessWire News編集部 on June 20, 2014, 12:12 pm JST
2014.06.20
Updated by WirelessWire News編集部 on June 20, 2014, 12:12 pm JST
グーグル(Google)が、アルペンタル・テクノロジーズ(Alpental Technologies)という無線通信関連の技術開発を手がけるベンチャー企業を買収したことが米国時間19日に明らかになった。
シアトル近郊に拠点をおくアルペンタルは、 クリアワイア(Clearwire)で働いていた2人の技術者が昨年創業したベンチャーで、WSJによると同社では60GHz帯の周波数帯域を使った安価で高速な通信サービスを開発しているという。また同社の製品について「人口密集度の高い都市部向け」「5G携帯通信網やWi-Fiと組み合わせた利用を想定して設計されている」、「光ファイバー網を拡張する自己組織化型で消費電力の少ないギガビット無線関連技術」などの記述もみられる。
このことから、グーグルはカンザスシティなどで「Google Fiber」サービスの展開を始めており、その「ラストマイル」接続用の選択肢としてアルペンタルの技術を活用する可能性などが考えられる。
いっぽうGeekWireでは、グーグル側でこの買収交渉を率いたのが、アセロス・コミュニケーションズ(Atheros Communications)のCEOを務めた経験もあるクレイグ・バレット氏(Craig Barratt、現在はグーグルの上級副社長)であることや、同氏がグーグルで自治体向けWi-Fi関連の取り組みに関与していることなどを指摘している。
なお、米国では昨年60GHz帯の利用に関するFCCの規制が緩和され、その結果この周波数帯を使って最大速度7Gbpsの高速無線通信(電波の到達距離について最大1マイルの制限付)を行うことが可能になったとWSJでは記している。
【参照情報】
・Google Buys Alpental to Gain Fast Wireless Technology - WSJ
・Former Clearwire researchers raise cash for stealthy Alpental Technologies - GeekWire
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