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セキュリティ&プライバシー保護重視のスマートフォン「Blackphone」が発売に

2014.07.01

Updated by WirelessWire News編集部 on July 1, 2014, 14:26 pm JST

スペインの新興企業ギークスフォン(GeeksPhone)と暗号化通信サービスを手がけるサイレント・サークル(Silent Circle)との合弁企業であるSGPテクノロジーズ(SGP Technologies)がセキュリティ機能・プライバシー保護に主眼を置いたスマートフォン「Blackphone」の開発を進めているという話は既報の通りだが、同スマートフォンの出荷が先ごろ始まったと複数の媒体が伝えている。


Blackphoneは、Android OSをカスタマイズし、セキュリティ機能を高めた「Privat OS」というOSを搭載。SIMロックなしで販売され、暗号化されたクラウドストレージサービスや匿名ブラウジング、テキストメッセージや音声通話、ビデオ通話の暗号化などを可能にするアプリなどがプリインストールされている。また仕様については、4.7インチのIPSディスプレイ、エヌビディア製「Tegra 4i」プロセッサー、1GBのRAM、16GBの内蔵ストレージ(microSD対応)などを搭載し、LTEやHSPA+ネットワークにも対応、カメラはバックカメラが8メガピクセル、フロントカメラが5メガピクセルなどとなっている。

Blackphoneの価格は629ドルで、すでに予約済みのユーザーへの出荷が開始されている。また7月14日には改めて予約の受付を開始するという。

SGPテクノロジーズのトビー・ウェア・ジョーンズ(Toby Weir-Jones)氏によれば、同社ではすでに他のスマートフォンやタブレットなどの開発も進んでいるという。

米国家安全保障局(National Security Agency、NSA)による広範な監視活動などが報じられるなかで、セキュリティやプライバシーに関する問題意識は急速に高まっている。このため、Blackphoneのような暗号化機能を搭載するスマートフォンについては、ドイツのGSMKクリプトフォン(GSMK Cyptophone)という企業や、「Quasar Ⅳ」という別のプロジェクトでも開発されているという。

【参照情報】

Privacy-focused Blackphone starts shipping for $630
- Engadget
Blackphone ships for paranoid Androids - SlashGear
Anti-surveillance Blackphone handset starts shipping - GigaOM

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