アプリ内課金で米公取委から訴えられたアマゾン - 「子供による有料ダウンロードを野放し」
2014.07.11
Updated by WirelessWire News編集部 on July 11, 2014, 13:10 pm JST
2014.07.11
Updated by WirelessWire News編集部 on July 11, 2014, 13:10 pm JST
米連邦公正取引委員会(Federal Trade Commission、FTC)が現地時間10日、アマゾン(Amazon)を提訴した。同社の「Kindle Fire」などを使う未成年者の間で、アプリの有料コンテンツを誤って購入してしまう例が目立っており、こうした状態に対して適切な処置を講じていないことなどが提訴の理由とされている。
この話題を採り上げたRe/codeによると、FTCではアマゾンのアプリ内課金の仕組みについて、両親が知らないうちに子供がゲームアプリの課金アイテム(バーチャルコインなど)を簡単に購入できてしまうことや、課金アイテムを誤ってダウンロードしてしまった場合にも簡単には返金要求ができないことを問題視しているという。
アマゾンは2011年にアプリ内課金の仕組みを導入したが、当初はパスワード入力なしでアプリ内購入が可能だった。その後2012年には課金ポリシーが変更され、有料アイテムの購入時にはパスワード入力が求められるようになったが、20ドル未満のアイテム購入については以前通りで、子どもが少額の課金アイテムを何度も購入できるような状況が続いているという。また、返金についての方針もいまだに紛らわしく、親が子供の行った購入について返金を請求しようとしても簡単にはできない状態だという。
この問題で、アマゾンはしばらくFTCと協議を続けていたが、結局折り合いがつかず、最近では和解を諦め法廷で争う意向を明らかにしていたという。
同様のケースは過去にアップル(Apple)やグーグル(Google)でも発生しており、アップルは今年に入って3200万ドルの和解金を支払うことでFTCと合意。いっぽう、グーグルに対しては現在FTCによる調査が行なわれているという。
【参照情報】
・FTC Sues Amazon Over Kids' In-App Purchases - Re/code
・FTC sues Amazon for letting children rack up in-app purchase bills - The Verge
・FTC sues Amazon over kids' app purchases in showdown over agency's power - GigaOM
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