携帯通信端末のSIMロック解除、合法化法案が米連邦議会を通過 - 成立は秒読みに
2014.07.28
Updated by WirelessWire News編集部 on July 28, 2014, 12:18 pm JST
2014.07.28
Updated by WirelessWire News編集部 on July 28, 2014, 12:18 pm JST
米連邦議会下院で現地時間25日、携帯通信端末のユーザーが自分でSIMロック解除を行うことを合法とする法案が全会一致で可決された。同法案はすでに上院を通過しており、まもなく成立すると見られる。
「Unlocking Consumer Choice and Wireless Competition Act」というこの法案は、米議会図書館に対し、ユーザーやサードパーティの企業が携帯端末のSIMロック解除をすることを認めるよう指示するもの。上下院を通過した同法案は、今後オバマ大統領の署名を残すのみだが、オバマ大統領はこの件ですでに支持を表明しており、法案成立は時間の問題とみられているという。
ユーザーが契約先の携帯通信事業者の同意を得ずにSIMロックを解除することついて、米議会図書館から2012年10月に、著作物の勝手な変更を禁じた「デジタルミレニアム著作権法」(Digital Millennium Copyright Act、DMCA) の違反にあたるとする見方が示され、それに基づく法律が昨年1月から発効。これにより、ユーザーが携帯通信事業者の同意なしに端末のSIMロックを解除した場合、最大50万ドルの罰金または5年以下の懲役を課されることになった。
いっぽう、この見解や法律には多くのユーザーなどから反発の声があがり、撤回(またはSIMロック解除を完全に合法にする法案の支持)を求めるホワイトハウスへの嘆願には11万4000人以上の署名が集まっていた。また、オバマ政権やFCC委員長らもこの嘆願書の内容を支持する見解を示していた。
【参照情報】
・Unlocking phones in the US will soon be legal - The Verge
・Bill to Legalize Unlocking Cellphones Passes Congress - NYTimes
・Congress passes cellphone unlocking legislation - Washington Post
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