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アップルのビーツ買収が完了 -「Beats Music」のトップが「iTunes Radio」責任者に

2014.08.04

Updated by WirelessWire News編集部 on August 4, 2014, 13:13 pm JST

アップルは米国時間1日、高級ヘッドフォンなどを手がけるビーツ(Beats:以下、ビーツ)の買収が正式に完了したことを発表。これにともない、アップルの音楽ストリーミングサービス「iTunes Radio」の責任者にビーツの定額制ストリーミングサービス「Beats Music」を率いるイアン・ロジャース(Ian Rogers)氏が就任するという。

WSJによれば、ロジャース氏は今後「Beats Music」「iTunes Radio」の両部門の責任者を兼任し、両サービスの統合を目指していくという。また、同記事のなかでは、アップルがこの買収完了にともない、700人以上いるビーツ従業員のうち、人事やファイナンス、支援業務などに携わる約200人をリストラするという関係者の話も伝えられている。なお、この買収では、ビーツの共同創業者であるジミー・アイオビン(Jimmy Iovine)氏とアンドレ・ヤング(Andre Young、一般にDr.ドレー)氏の2人もアップルの幹部に就任することが明らかになっていた。

いっぽうBloombergでは、アップルのビーツ買収の過程で、仏メディア・通信企業のビベンディ(Vivendi)が、傘下のユニバーサル・ミュージック・グループ(Universal Music Group)が保有するビーツ株式13%分を4億400万ドルでアップルに売却したとする話が伝えられている。仏調査会社Kepler Cheuvreuxのアナリストによれば、ビベンディはビーツの株式を昨年9月に約2億1400万ドルで取得していたとされており、その価値はほぼ2倍になったという。なお、ユニバーサル・ミュージックは現在もスポティファイ(Spotify)やディーザー(Deezer)など他のストリーミング音楽サービスの株式を保有しているという。

【参照情報】
Vivendi Sells Its 13% Beats Stake to Apple for $404 Million - Bloomberg
With Apple-Beats Deal Complete, Ian Rogers To Run iTunes Radio - WSJ

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