アップルとサムスン、米国外での特許訴訟取り下げで合意(Bloomberg報道)
2014.08.06
Updated by WirelessWire News編集部 on August 6, 2014, 11:40 am JST
2014.08.06
Updated by WirelessWire News編集部 on August 6, 2014, 11:40 am JST
2011年春から世界各地で特許訴訟を繰り広げてきたアップル(Apple)とサムスン(Samsung)が、米国を除く各国での訴訟を取り下げることで合意したとBloombergが伝えている。
この合意の対象となるのは、日本、韓国、豪、英、独、仏、伊、オランダの各国で争われていたスマートフォンやタブレット関連の技術に関する特許訴訟。BloombergやThe Vergeなどでは「この合意にはいなかなるライセンス契約も含まれない。両社は引き続き米国の法廷で既存の訴訟を争っていく」などとする両社連名の声明が紹介されている。
米国での訴訟が例外とされている理由についての説明は、Bloomberg記事には見当たらない。また、アップルとサムスンとの間で米国市場への一部製品の輸入差し止め請求を手控えるとする合意が6月に交わされていたことや、アップルとグーグル(Google)との間でモトローラ(Motorola)関連の訴訟取り下げに関する合意が5月に発表されていたことなど、両陣営の間で宥和に向けた動きがあったことには触れられているものの、なぜこのタイミングでアップル、サムスンの両社が手を打つことになったか等についての具体的な説明もみられない。
米国ではこれまで、カリフォルニア州の法廷で2度にわたってアップルの訴えを認める判決が出されてきた。ただしサムスン製品の長期的な販売差し止めにつながる判断はいまだに出されていない。
【参照情報】
・Apple, Samsung Agree to End Patent Suits Outside U.S. - Bloomberg
・Apple, Samsung Agree to Drop Non-U.S. Litigation, But Still No Settlement - Re/code
・Samsung and Apple dropping legal disputes outside the US - The Verge
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