スプリント、新CEOにブライトスターのマルセロ・クラウレ氏を起用
2014.08.07
Updated by WirelessWire News編集部 on August 7, 2014, 14:58 pm JST
2014.08.07
Updated by WirelessWire News編集部 on August 7, 2014, 14:58 pm JST
米携帯通信市場第3位のスプリントは米国時間6日、同社が目指していたT-モバイル(T-Mobile USA、米携帯通信市場第4位)の買収を断念したことを正式に発表。またこれにあわせて、同社CEOのダン・ハッセ(Dan Hesse)氏の退任と後任人事を明らかにした。
スプリントの新たなCEOには、ソフトバンク傘下の携帯端末卸売業者ブライトスター(Brightstar)でCEOを務めるマルセロ・クラウレ(Marcelo Claure)氏が11日付で就任する。現在43歳のクラウレ氏は、1997年に25歳でブライトスターを創業し、それ以来同社のCEOを務めてきた人物。同社のビジネスを数百億ドル規模まで成長させた後、ソフトバンクが昨年ブライトスターを買収したことで、スプリントの社外取締役にも就任していた。
クラウレ氏はスプリントCEO就任にあわせて、ブライトスターのCEOを退任し、同氏が保有する残りのブライトスター株式はソフトバンクが買い取ることになるとCNETは記している。また、クラウレ氏の今後の役割について、競合他社に遅れをとっているネットワークのアップグレードを重点的に進めることになるとの見通しも記されている。
スプリントは現在、3G網のオーバーホールがほぼ完了したところで、LTE網のほうはいまだにアップグレードの途中、また複数の周波数帯を組み合わせた「Sprint Spark」と呼ばれるLTEネットワークについては、現在のところ米国内のあわせて27の市場にしか提供されていないという。
クラウレ氏は、「短期的には費用対効果を高め、市場で積極的に競争をしかけていくことにフォーカスしていく」とし、「他社の買収は、長い目で見ると理にかなっているが、今のところはスプリントの成長と市場におけるポジションの調整に集中するつもり」などとする声明を発表したという。
なお、T-モバイル買収断念の報道を受け、スプリント株価は一時約18%下落したという。
[Sprint's New CEO on His Investments, Miami Soccer - Bloomberg TV]
[Sprint Rejects T-Mobile Bid, Claure Named CEO - Bloomberg TV]
【参照情報】
・Sprint makes it official: Marcelo Claure will replace Dan Hesse as CEO - GigaOM
・Sprint taps Brightstar chief as new CEO - CNET
・Sprint Names New Chief Executive - NYTimes
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