グーグル、モバイル広告で新手法 - ブラウザとアプリのターゲッティングを統合する試み
2014.08.11
Updated by WirelessWire News編集部 on August 11, 2014, 14:59 pm JST
2014.08.11
Updated by WirelessWire News編集部 on August 11, 2014, 14:59 pm JST
グーグル(Google)が、同社のターゲット広告のためのユーザートラッキングに関し、モバイルブラウザ向けとモバイルアプリ向けが分かれている状態を変更するための新たな手法をテストしようとしているという。AdAgeが情報筋の話として伝えている。
AdAgeによれば、この新たな手法はモバイルブブラウザからウェブにアクセスする際にcookieのようなファイルをウェブ側に残し、アプリ側からアクセスしたユーザーをこのファイルに接続させることで、ユーザーを認識するものになるという。グーグルは、自社でカバーする200万以上のウェブサイトへの広告配信サービスと、傘下のアドモブ(AdMob)のモバイルアプリ向け広告ネットワークを利用してこの手法を運用する予定で、すでに複数の広告テクノロジー企業と共同テストを行うことで合意しているという。
これまで、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末では、同じ端末でもモバイルブラウザとモバイルアプリで別々に情報が収集され、それぞれターゲッティングが行われていた。しかし、グーグルの新たな手法がうまくいけば、モバイルブラウザとモバイルアプリ向けで広告の顕著な重複を防いだり、両者で一貫した広告を提供したりすることが可能になるとされている。
モバイル広告市場ではこれまで、フェイスブック(Facebook)やツイッター(Twitter)などが、登録されたアカウント情報を利用し、ブラウザとアプリ、デスクトップまでを横断したターゲット広告を提供していた。このため、グーグルの新たな手法が実現すれば、正確性や一貫性などでこれらの企業の広告にも対抗できるものになる可能性があると見られているという。
【参照情報】
・Google Tests Way to Track Consumers From Mobile Browsers to the Apps They Use - AdAge
・Report: Google Readies Test To Target Users With Ads Across The Mobile Web And Apps - Marketing Land
・Google's New User Tracking Bridges Mobile Apps and Mobile Web - WSJ
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