ベライゾンで独自のアプリストア立ち上げの動き - 同社は報道内容を否定
2014.08.21
Updated by WirelessWire News編集部 on August 21, 2014, 11:31 am JST
2014.08.21
Updated by WirelessWire News編集部 on August 21, 2014, 11:31 am JST
米携帯通信事業者最大手のベライゾン(Verizon)が、独自にAndroid端末向けのアプリストアを立ち上げようとしているとする話をThe Informationが米国時間20日に報じたが、ベライゾンからはこの内容を否定する声明が発表されている。
The Informationでは、このアプリストアについて、開発者には通信キャリアのネットワーク機能を最大限に利用することが可能になり、ユーザーにとっては新たなアプリの見つけ方を提供するようなものになるなどとしているという。またベライゾンは、米国以外の通信事業者やハードウェアメーカーとの提携を通じて、このアプリストアをグローバルに展開することも検討しているものの、各社間の協議はまだ始まったばかりで、立ち上げの具体的な日程などは決まっていないという。
いっぽうRe/codeでは、この報道についてのベライゾン広報担当者の「そのような予定はない」とするコメントが紹介されている。いっぽう、当該記事を書いたThe Informationのアミール・エフラティ(Amir Efrati)記者は、「この報道は100%間違いない」とし、「ベライゾンのコメントは誤解を招くもの」などとしているという。
なお、ベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless)では、2010年にAndroidとBlackBerry向けに同様のアプリストアを展開していたことがある。ただし、このアプリストアは2013年1月に閉鎖されていた。
携帯通信事業者にとっての独自アプリストアを運営することは、グーグル(Google)への対抗や、新たな収入源を獲得といった点で魅力的な選択肢となっている。ただし、アプリの品揃えやユーザー数の点でこれらのアプリストアがGoogle Playを超えるはいまのところ難しいとも考えられている。
なお、通信事業者の独自のアプリストアとしては最近、米携帯通信市場3位のスプリント(Sprint)も「App Pass」と呼ばれる月額課金型のアプリストアを発表していた。
【参照情報】
・Verizon denies plan to launch its own Android app store (update) - The Verge
・Verizon Says It Has No Plans for Another App Store - Re/code
・Verizon Preps Challenge to Google's App Store - The Information
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