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アマゾン「Fire Phone」の販売台数、発売20日でわずか3万5000台程度(The Guardian推定)

2014.08.27

Updated by WirelessWire News編集部 on August 27, 2014, 12:03 pm JST

アマゾンが今年6月に米市場で発売した独自スマートフォン「Fire Phone」について、販売台数がほとんど伸びていないのではないかとする話をThe Guardianが報じている。

The Guardianでは、広告ネットワークを運営するチティカ(Chitika)のウェブ利用に関するデータをもとに、発売から20日たった時点でFire Phoneが広告ネットワーク上で占める割合を計算。また、これに米国内で利用されているスマートフォン台数に関する調査会社コムスコア(ComScore)のデータを組み合せた上で、同時点でFire Phoneの販売台数が最大でも3万5000台と推定している。

いっぽう、この話題に触れたGigaOMでは、Fire Phoneの32GB版がアマゾンのサイトでスマートフォンの売上ランキングでトップ(長期契約込みのカテゴリ)に立っていると指摘。ただし、同社のタブレットや他社のSIMフリースマートフォンなどがランクインしているエレクトロニクス製品のトップ100には入っていないと付け加えている。

アマゾンは端末販売台数に関するデータを公開しておらず、The Guardianの試算がどの程度正確かは明らかではない。ただし、アップルの最新iPhone(「iPhone 5sおよび5c」)の販売台数が第一週めで900万台を記録したことや、サムスンの「Galaxy S5」が初月で1100万台を販売したことと比べると、3万5000台という数はいかにも少ないとの印象が否めない。

Fire Phoneは3D表示機能などをはじめとしてさまざまな先進機能が搭載された高価格製品で、低価格端末の登場を予想していた一部メディア関係者などからは意外との反応も出ていた。また「iPhoneやGalaxy S5とほぼ同等の価格設定でどこまで太刀打ちできるのか」といった疑問の声や、「AT&Tの独占取り扱いでは販路が限られてしまう」と危惧する声も上がっていた。

【参照情報】
Amazon has sold no more than 35,000 Fire phones, data suggests - The Guardian
It's not just the Fire Phone: Looks as if Amazon doesn't sell many on-contract phones at all - GigaOM
With 'no more' than 35,000 devices sold, Amazon Fire Phone struggles in 'purpose purgatory' - ZDNet

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