アップル、モバイル決済関連でアメックス、ビザ、マスターカードと提携合意(米媒体報道)
2014.09.01
Updated by WirelessWire News編集部 on September 1, 2014, 10:49 am JST
2014.09.01
Updated by WirelessWire News編集部 on September 1, 2014, 10:49 am JST
アップル(Apple)がまもなく発表するとみられる新型iPhone(「iPhone 6」)にNFC技術を使ったモバイル決済機能を搭載するのではないかとの話が流れていることは既報の通りだが、この実装の前提となる大手クレジットカード会社3社との提携話がまとまったようだとBloombergやRe/codeが報じている。
Bloombergによると、アップルはこの決済機能展開に関してビザ(Visa)、マスターカード(MasterCard)、アメリカン・エクスプレス(American Express)とすでに協力に合意しているという。またアメリカン・エクスプレスについてはこれよりも前にRe/codeが同様の話を報じていた。
アップルが「iPhone 6」で提供を予定しているのは、NFCチップと「Touch ID」(iPhone 5sで搭載された指紋認証技術)を組み合わせたもの。カード情報自体はiTunesのユーザーアカウントに紐付いたものを利用することになる可能性が高い。iTunesのアカウント数は累計で約8億件とされているが、そのうちどの程度がクレジットカードを支払い方法に指定しているかは不明。ただしクレジットカードの浸透率が高いいっぽう、これまでいわゆる「おサイフケータイ」機能があまり普及していなかった米国では、スマートフォン市場で大きなシェアを握るアップルの参入で、いっきに普及が進む可能性も指摘されている。ただし今のところこの決済手段に対応する大手小売チェーンの具体名などは挙がっていないという。
そのほかBloomberg記事では、この決済の仕組みと関連する広告ビジネスの可能性にも言及し、「頻繁に使用されるモバイルウォレット・アプリでは1アカウントあたり年間約300ドル程度の広告費売上が見込める」とする小売業界コンサルタントのコメントも紹介されている。
米のモバイル決済分野には、グーグル(Google)、アイシス(ISIS、大手携帯通信事業者などがつくる合弁会社)、ペイパル(PayPal)、スクウェア(Square)などがすでに参入し、またアマゾン(Amazon)でも最近になってスクウェアやペイパルの製品と競合するカードリーダーを発表していた。
【参照情報】
・Apple Partnering With American Express On New iPhone Payments System - Re/code
・Apple Said to Team With Visa, MasterCard on IPhone Wallet - Bloomberg
・Apple reportedly reaches agreements with Visa, MasterCard, and American Express for iPhone mobile payments - The Verge
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