グーグル、「Android One」端末をインドで発表 - 価格は105ドルから
2014.09.16
Updated by WirelessWire News編集部 on September 16, 2014, 12:45 pm JST
2014.09.16
Updated by WirelessWire News編集部 on September 16, 2014, 12:45 pm JST
グーグルはインド時間15日、現地で行った製品発表イベントで、同社の「Android One」プラットフォームに対応するスマートフォン3機種を発表。同社がインドの端末メーカーと共同開発したこれらの端末は6399ルピー(105ドル)という低価格で十分な性能を実現しているという。
[Introducing Android One - Google]
新端末の開発でグーグルと協力したのは、マイクロマックス(Micromax)、カーボン・モバイル(Karbonn Mobile)、スパイス・モバイル(Spice Mobile)の3社。いずれの製品も4.5インチの液晶画面、1.3GHzのクァッドコア「Media Tek」プロセッサ、1GBのRAM、5メガピクセルの背面カメラおよび2メガバイトの前面カメラ、デュアルSIMスロット、マイクロSDストレージ、FMラジオなどを標準で搭載し、ヒンディー語を含む7つのインド言語に対応する。
「Android One」では、各端末メーカーが独自にアプリを追加することは許可されるものの、カスタム版スキンの適用は付加とされている。グーグルとしては、これによりどの端末でも一貫したユーザーインターフェイスが提供できるとしている。そのほか、データ利用に関して端末メーカーとの協力により割引料金での提供を予定しており、たとえばインド最大の携帯通信事業者エアテル(Airtel)でこれらの端末を利用する場合、アップデートのダウンロードには通信料金が発生しないほか、「Google Play」で購入するアプリのダウンロードも毎月200MBまでは料金がかからないという。さらに、グーグルは一度見たビデオを端末内に保存し、ネットワーク接続なしでも視聴を可能にするオフライン版「YouTube」や、現地のニュース媒体の記事を掲載する「Play Newsstand」など、独自の機能やアプリを提供する考えも明らかにしている。
なお、「Android One」端末はインドでリリース後、年内にインドネシア、フィリピン、パキスタン、スリランカ、バングラデシュ、ネパールでもリリースされる予定だという。また、HTC、アスース(Asus)、エイサー(Acer)、パナソニック、レノボ(Lenovo)、クアルコム(Qualcomm)も今後同プラットフォームに対応する端末をリリースする予定だという。
この話題を取り上げたBBCでは、インドでの今後5年のスマートフォン販売台数が約4億台になるというプライスウォーターハウスクーパース(PricewaterhouseCoopers)の推定を紹介し、多くのユーザーが「Android One」端末の価格帯のスマートフォンを手にすることになるだろうとしている。
【参照情報】
・Google reveals the first ultra-cheap Android One smartphones - The Verge
・Google launches $105 Android One; eyes low-price smartphone boom - Reuters
・Android One smartphones released in India by three companies - BBC
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