[動画]ニューヨークのApple Store前を埋め尽くした中国人iPhone買い出し客の行列
2014.09.22
Updated by WirelessWire News編集部 on September 22, 2014, 11:22 am JST
2014.09.22
Updated by WirelessWire News編集部 on September 22, 2014, 11:22 am JST
[Black Market Takes Over the iPhone 6 Lines - CaseyNeistat]
先週19日にあった「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」の発売では、闇市場への転売を目的とした中国人買い出し客の姿が、香港だけでなく、日本や米国、シンガポールのApple Storeでも目立っていたという。上掲のビデオはニューヨーク市はソーホー地区にあるApple Store前にならんだ中国人らの姿を撮影したもの。動画中にも出てくるとおり「英語もわからない老人」まで動員されてたようだ。
中国での新型iPhone発売が遅れていることは先に記した通りだが、その影響で今回の発売では例年にも増してこうした闇業者の暗躍が著しいようだとWSJやBloomberg、Reutersなどがそれぞれ伝えている。また個人レベルでも、たとえば香港の一般市民や米国にいる中国留学生などがこうした転売で利益を得ようとしているとの話も見かける。
入手が比較的容易なモデルでも2倍近い値段がつき、いちばん手に入りにくい「iPhone 6 Plus」128GB版ゴールドモデル(市販価格は8088香港ドル)の場合には、香港ワンチャイ地区にあるコンピュータショップの店頭で最高2万8000香港ドル(約39万3500円)の値段が付けられている例もあったとBloombergでは報じている。またAFPでは、iGenerationという業者のコメントとして「128GB版ゴールドモデルのiPhone 6 Plusなら2万香港ドル(約28万1000円)以上でさばける」という話も紹介されている。
WSJによると、パリ市内にあるApple Storeの前にはチェチェン人の集団(転売業者)20〜30人が陣取っていたと記している。ロシアでの正式発売は今月中に予定されているが、モスクワでも新型iPhoneにはやはり市販価格の倍以上の値段がつくという。
Appleは先週、iPhone 6(と同Plus)の先行予約台数が24時間で400万台以上と過去最高を記録したと発表。これに伴って、発売から3日間の販売台数も昨年の900万台をさらに上回るとの見方も優勢だが、そのなかにこうした転売目的の台数がどれほど含まれるかも関係者の関心を集めているようだ。この点について、Counterpoint Researchという市場調査会社関係者はBloobmergに「最大で500万台が中国の闇市場に流れる可能性がある」とBloombergに語っている。
[iPhone 6 Customers Endure a Big Wait for a Bigger Phone - Bloomberg TV]
【参照情報】
・iPhone line sitters in NYC slept in garbage bags and got arrested - The Verge
http://www.theverge.com/2014/9/20/6641673/iphone-lines-apple-stores-casey-neistat-chinese-mafia
・Gold IPhones at $3,600 as China Delay Fuels Black Market - Bloomberg
・Chinese buyers lead charge in iPhone 6 global debut - AFP(Business Insider)
・Apple's New iPhones Start Selling in Stores - WSJ
・Five million iPhones are about to be smuggled into China--right back where they started - QUARTZ
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