ソフトバンク、ドリームワークス・アニメーションと買収交渉(米業界紙報道)
2014.09.29
Updated by WirelessWire News編集部 on September 29, 2014, 11:09 am JST
2014.09.29
Updated by WirelessWire News編集部 on September 29, 2014, 11:09 am JST
ソフトバンクが、『シュレック』『マダガスカル』『カンフー・パンダ』などのヒット作品を生み出してきたハリウッドの大手アニメ製作会社のドリームワークス・アニメーション(DreamWorks Animation:以下、DWA)の買収を視野に、同社と交渉を進めているとThe Hollywood Reporterが米国時間27日に報じた。買収金額については34億ドルといった数字が浮上しているという。
DWAは、2004年にドリームワークスSKGから独立したアニメーション製作会社。過去には『シュレック』『マダガスカル』など大ヒットシリーズを生み出してきたものの、年間2〜3本の新作映画の出来不出来に業績や株価が大きく左右されがちで、同社のジェフリー・カッツェンバーグ(Jeffrey Katzenberg)CEOはテレビ番組製作やオンラインビデオ配信、コンシューマーグッズなどへの多角化を進めることでより安定した経営基盤を築く方針を明らかにしていたという。
The Hollywood Reporterでは、ソフトバンクがDWAに対し、現在1株22ドルで取引されている同社株式に32ドルを提示したとする話が伝えられている。この1株32ドルで換算した場合、DWAの評価額は34億ドル程度になる。なお、ソフトバンク側で交渉にあたっているのは、グーグルでかつてチーフ・ビジネス・オフィサーを務め、今年7月にソフトバンクのインターネット・メディア事業責任者に就任していたニケシュ・アロラ(Nikesh Arora)氏だという。
ソフトバンクは、既報の通り、今年夏に米T-モバイル(T-Mobile USA)の買収を断念。さらに今月には投資先のアリババが株式公開を果たしたことで200億ドル程度の含み益が生じていることから、新たな動きに注目が集まっていた。
なお、昨年7月にはソフトバンクが音楽レーベル最大手のユニバーサル・ミュージック(Universal Music Group)買収を検討し、ユニバーサルの親会社である仏ビベンディ(Vivindi)に85億ドルの買値を提示したとする話も流れていた。
【参照情報】
・Source: DreamWorks Animation in Sale Talks With Japan's SoftBank (Exclusive) - The Hollywood Reporter
・Japanese telecom giant SoftBank reportedly in talks to acquire DreamWorks Animation - The Verge
・SoftBank in Talks to Acquire DreamWorks Animation - WSJ
・Japanese Company Is Said to Bid for DreamWorks Animation - NYTimes
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