サムスン、新たなWi-Fi技術を開発 - データ通信速度が5倍に
2014.10.14
Updated by WirelessWire News編集部 on October 14, 2014, 12:17 pm JST
2014.10.14
Updated by WirelessWire News編集部 on October 14, 2014, 12:17 pm JST
サムスン(Samsung)は米国時間12日、データ通信速度を飛躍的に向上させる新たなWi-Fi技術を開発したと発表。早ければ来年にも商用化の予定だという。
同社が「60 GHz Wi-Fi」と呼ぶこの技術は、データ通信速度が秒速4.6ギガビット(秒速575メガバイト)で、この技術を使うことで、たとえば1GBの動画データをわずか3秒で送信することや、モバイル端末からテレビに圧縮なしのHD動画をリアルタイムでストリーミングすることも可能になるという。
また同社によると、「60 GHz Wi-Fi」ではいわゆる理論値と実測値との乖離が生じないため、2.4GHz帯や5GHz帯を利用する現行のWi-Fi技術に比べて、約5倍速い通信速度を実現できるという。
サムスンでは、新たなトランスミッターとアンテナを設計することで、「60 GHz Wi-Fi」技術を実現したとしているという。また同社は今後、この技術をAV機器から医療機器、通信設備にいたる様々な製品に搭載していく予定としている。
サムスンは現在、アップル(Apple)や中国の新興端末メーカーとの競争が激化する中で、利益が縮小しつつある。同社は先週、スマートフォン販売台数の伸び悩みから四半期の営業利益が60%減少したことを明らかにしていた。
【参照情報】
・Samsung Electronics Says It's Developed Faster Wi-Fi Technology -
・Samsung has found a way to boost Wi-Fi speeds fivefold - Digital Trends
・Samsung Has Made Wi-Fi That's Five Times Faster, Due 2015 - Gizmodo
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