サムスン、VRヘッドセット「Gear VR」のベータ版を12月上旬にも発売へ

2014.11.13

Updated by WirelessWire News編集部 on November 13, 2014, 14:20 pm JST

サムスン（Samsung）は米国時間12日、サンフランシスコで開催した開発者カンファレンスのなかで、同社のバーチャルリアリティ（VR）用ヘッドセット「Gear VR」について、開発者向けベータ版の「Innovator Edition」を来月上旬にもリリースすることを明らかにした。

「Gear VR」は同社がフェイスブック（Facebook）傘下のオキュラス（Oculus）と共同で開発を進めている製品で、サムスンのスマートフォン「Galaxy Note 4」をはめ込んでモニターとして使用するもの。Galaxy Note 4のプロセッサやバッテリーをそのまま使うため、完全に無線での利用が可能で、オキュラスの「Rift」やソニーの「Project Morpheus」VRヘッドセットとはその点が異なるとされている。

また、同ヘッドセットの本体には、操作用のトラックパッド、「戻る」ボタン、音量調整キーが搭載され、Galaxy S4の背面カメラで目の前のイメージを画面に映すことも可能。また、スマートフォン内蔵の加速度計やジャイロスコープで動きを追跡することもできるという。

サムスンによれば、「Innovator Edition」は「Galaxy Note 4」とは別売りとなるが、同スマートフォンをこのヘッドセットに装着すると、ホームアプリやストアアプリ、ムービーシアターアプリなどのアプリセットが自動的にスマートフォン側にインストールされるという。また、現在サムスンはドリームワークス（DreamWorks）、ハーモニクス（Harmonix）、ヴィーヴォ（Vevo）、テンプルラン（Temple Run）などとコンテンツパートナー契約を結んでいるという。

なお、「Innovator Edtion」の価格は単体で199ドル、同社のBluetoothコントローラー付きで249ドルとなるという。ただし、サムスンは同ベータ版について、コンシューマー向けでないと強調している。