「Kiss」 - 超高速なデータ転送の実現をめざす新たな無線技術
2014.11.18
Updated by WirelessWire News編集部 on November 18, 2014, 11:02 am JST
2014.11.18
Updated by WirelessWire News編集部 on November 18, 2014, 11:02 am JST
キーサ(Keyssa)というシリコンバレーのベンチャー企業が、BluetoothやNFCよりもはるかに高速なデータ通信を可能にする新たな無線技術の開発を進めているという。
同社が5年前から開発を進めてきたこの「Kiss connectivity」技術は、至近距離においた端末同士でデータをやりとりするためのもの。超高周波の無線周波数帯を利用することで、NFC(秒速400キロビット)と同様の手軽さで、現在の有線USBケーブルなどより高速な秒速最大6ギガビットのデータ通信速度が可能になるという。
Businessweekによると、キーサではKissのメリットとして、ケーブル接続用のポートが不要になることを挙げ、スマートフォンなどの小型・薄型化が進むなかで、防塵性•防水性をさらに高めた端末の開発などが可能になるとしているという。また同社では、空港やコンサートホールのような場所にキオスク端末を設置し、映画や音楽アルバムを瞬時にダウンロード可能にする、というような活用法も想定しているという。
キーサはアップル(Apple)のiPod部門を率いたことやネストラボ(Nest Labs)の創業者としても知られるトニー•ファデル(Tony Fadell)氏が会長を務めるベンチャー企業。同社はこれまでに4700万ドルの資金をインテルキャピタル(Intel Capital)やサムスン(Samsung)などから集めている。
キーサによれば、同社の最初のハードウェアは2015年前半に出荷される見込みで、2015年後半には「Kiss」技術を搭載する初の端末がリリースされる予定だという。
【参照情報】
・Keyssa Promises to Let You 'Kiss' Your Cords Goodbye - Businessweek
・Tony Fadell-backed Keyssa's new wireless tech will link smartphones with a "kiss" - GigaOM
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちら