英ボーダフォン、米リバティ・グローバルの買収を検討
2014.12.01
Updated by WirelessWire News編集部 on December 1, 2014, 13:13 pm JST
2014.12.01
Updated by WirelessWire News編集部 on December 1, 2014, 13:13 pm JST
英ボーダフォン(Vodafone)が欧州でケーブルテレビ事業などを展開する米リバティ・グローバル(Liberty Global:以下、リバティ)の買収を検討しているとする情報筋の話が複数の媒体で報じられている。
Bloombergによれば、ボーダフォン社内では現在、リバティを買収する場合にかかる費用や規制関連の障害、株式交換による買収で投資家のサポートが得られるかなどの点について検討が進められているという。ただし、両社は現時点でまだ正式な交渉まで進んでおらず、買収提案が行われない可能性も残っているという。
英通信市場では先ごろ、ブリティッシュ・テレコム(British Telecommunications、BT)が携帯通信事業者のO2およびEEとそれぞれ買収交渉を進めていることが明らかになっていたが、この報道を受けてボーダフォンではリバティ買収に関する検討がさらに活発化しているという。
ボーダフォンは昨年ドイツ最大のケーブルテレビ事業者カベル・ドイッチェランド(Kabel Deutschland)を買収、また今年に入ってからもスペインの大手ケーブル事業者Onoの買収で同社と合意するなど、ケーブル事業者の買収を進めている。またリバティは傘下に英ブロードバンド事業者のバージン・メディア(Virgin Media)を保有しており、この点もボーダフォンにとって魅力的な買収先となっているという。ただし、両社はドイツや英国、オランダなどでそれぞれ競合する事業を展開していることから、これらの市場では規制当局によるチェックがとくに厳しいものとなる可能性があるという。
【参照情報】
・Vodafone Weighing Takeover of Malone's Liberty Global - Bloomberg
・Vodafone examining UK options, including a move for Liberty: sources - Reuters
・Vodafone mulls deal with Liberty - Independent UK
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