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アップル、電気自動車の生産を2020年にも開始の可能性(Bloomberg報道)

2015.02.20

Updated by WirelessWire News編集部 on February 20, 2015, 10:27 am UTC

アップル(Apple)が自社ブランドの電気自動車の生産を早ければ2020年にも開始したい考えだとする情報筋の話が、米国時間20日付のBloomberg記事で報じられている。またこれと関連して、アップルが米バッテリーメーカーのA123システムズ(A123 Systems)から開発チームの主要なメンバーを引き抜いたとして同社から訴えられていたことも明らかになっている。

アップルで「Project Titan」と呼ばれる電気自動車の開発プロジェクトが進められていることは13日にWSJが報じていた通りが、この記事では具体的なタイムテーブルなどは触れられていなかった。Bloombergでは、今月に入ってA123システムズが提出した訴状の内容を踏まえ、アップルでの関連分野の人材採用が活発化した時期から推測すると2020年(以降)になるのではないか、という形で生産開始の時期を示している。またその推測を裏付ける材料として、「自動車開発には最短でも5年〜7年はかかる」とする自動車業界関係者ーーオートモティブ・コンサルティング・グループ(Automotive Consulting Group)社長のデニス・ヴィラグ(Dennis Virag)なる人物の発言も紹介。ただし具体的な情報源については「複数の情報筋」("people with knowledge of the matter said")とあるだけで、ほかにこれといった手がかりは記していない。

A123システムズの訴訟については、Appleが昨年半ばからバッテリー関連に詳しい人材の獲得を積極的に進めており、これまでに5人のA123社員を引き抜いたことや、LGケミ(LG Chem)、サムスン(Samsung)、パナソニック、東芝、ジョンソン・コントロールズといった各社の人材を引き抜こうとしていたことなども記されている。

A123システムズは2000年代はじめにMIT関係者が立ち上げたリチウムイオン・バッテリー関連のベンチャーで、2009年にはNASDAQへの上場も果たしていたものの、納入先として期待されたクライスラー(Chrysler)などでの電気自動車(EV)開発が予定通りに進まず、また2012年にはフィスカー(Fisker、EVベンチャー)の車輌でA123製バッテリーが原因とみられる火災事故の発生でリコール騒ぎがあったことなどもあり、同年10月には破産(会社更生法=Chapter 11)の適用申請)に追い込まれていた。また201年暮れには中国の自動車部品メーカー、ワンシャン(Wanxiang)の米国子会社がA123のバッテリー部門を買収していた。

なお、9to5 Macには、アップルが比較的最近採用した自動車関連分野の主立った人材をリストアップした記事も掲載されている。このリストにはあわせて18人の名前が並んでおり、そのなかには上記のA123から移ったエンジニアのほか、テスラ(Tesla)やGMといった自動車メーカーや自動車部品メーカーの出身者に交じって、ブラックベリー(Blackberry)で「QNX」プラットフォームの開発に携わっていた元幹部の名前などもある。

【参照情報】
Apple Wants to Start Producing Cars as Soon as 2020 - Bloomberg
Apple poaching auto engineers to build battery division: lawsuit - Reuters
Revealed: The experts Apple hired to build an electric car - 9to5 Mac

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