グーグル、MVNOサービス計画を認める - 数カ月以内に関連の発表を予定
2015.03.03
Updated by WirelessWire News編集部 on March 3, 2015, 12:19 pm JST
2015.03.03
Updated by WirelessWire News編集部 on March 3, 2015, 12:19 pm JST
グーグル(Google)でAndroid/Chrome部門などを統括するサンダル・ピチャイ(Sundar Pichai)氏が欧州時間2日、バルセロナ(スペイン)で開催中の「Mobile World Congress(MWC)2015」に登場。同社が、米国で大手携帯通信事業者の無線通信網を使用して独自のMVNO(仮想移動体通信事業)サービスの提供を予定しているとする一連の報道を認めたという。
WSJなどの報道によると、ピチャイ氏はグーグルが複数の大手携帯通信事業者とMVNOに関する契約交渉を行っており、今後数カ月以内にこのサービスに関連する発表を行う予定だと述べたものの、交渉中の携帯通信事業者については明らかにしていなかったという。いっぽうThe Vergeでは、グーグルの有力な提携相手とされるスプリント(Sprint) ならびにT-モバイル(T-Mobile USA)に加えて、同社がベライゾン(Verizon)、AT&Tの大手2社ともこの件で協議を進めているとするピチャイ氏の話を紹介している。
グーグルのMVNOサービス提供については、The Informationが昨年から報じており、当初はベライゾン(Verizon Wireless)およびAT&Tと交渉を進めているとの話が報じられていた。その後、今年1月には、グーグルがスプリントならびにT-モバイルの無線通信網を使った独自のMVNOサービス提供を計画しているとする情報筋の話を同じくThe Informationが伝えていた。
The Vergeによると、ピチャイ氏は今回の講演のなかで、「ハードウェア、ソフトウェア、接続の3つをひとつのものとして考える必要がある段階に達している」との見方を示し、自社ののMVNO戦略については、大手携帯通信事業者と価格競争するようなサービスを提供するものではないと説明。また、サービス提供については、より小さな規模で、他の携帯通信事業者が取り入れられるような技術的イノベーションを実現することを目指すものとし、自社がハードウェアメーカーと協力して端末開発を行っている「Nexus」プログラムと同じようなアプローチを取るなどと説明し、具体例として、携帯ネットワークとWi-Fiネットワーク間のシームレスな情報の受け渡しを実現し、電話の途切れを防いだり、自動的な再接続を行う技術などを挙げたという。
[Google Unveils U.S. Wireless Service Plan - Bloomberg]
【参照情報】
・Google Confirms Plan to Offer Wireless Service - WSJ
・Google confirms wireless efforts, plans bigger reveal 'in coming months' - CNET
・Google confirms plans to launch its own mobile service in the 'coming months' - The Verge
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