アップル（Apple）が提供するスマートホーム用プラットフォーム「HomeKit」について、同プラットフォームに対応する最初の家電製品群が6月にも市場に投入される見込みであることを、同社の広報担当者がWSJに明らかにした。

アップルの広報担当者はWSJに対し、「HomeKitのハードウェア認定プログラムが始まってから現在までの数ヶ月間で、すでに何十社もの外部企業が対応アクセサリーの市場投入を確約しており、第一弾となる製品群が来月にも登場すると期待している」と述べている。

アップルは昨年6月の「WWDC」で「HomeKit」の取り組みを発表した後、11月には同プラットフォームのハードウェア認定プログラムを開始していたものの、対応製品に関する具体的な情報やリリース時期などについてはこれまで明らかにしていなかった。

今回の広報担当者のコメントは、Fortuneで米国時間14日に「HomeKit対応製品のリリースが8月または9月までずれ込みそう」とする情報筋の話が報じられていたことを受けたもの。こちらの記事には、当初の見通しでは5月の母の日あるいは6月の父の日をメドに第一弾の製品群が登場とみられていたなどとある。ただしWSJの報道を受けて、Fortuneもリリースが遅れるのは一部の製品になるなどと訂正を加えている。

この話題に触れたThe Vergeでは、アップルが来月8日に「WWDC」を控えていることに言及しながら、同カンファレンスで「HomeKit」に関して何らかの発表が行われる可能性があると記している。

iPhoneなどと連動する家電製品には、たとえばフィリップス（Philips）のLED電球「hue」などがあり、アケルン（Akerun）など複数のメーカーからはいわゆる「スマートロック」（ドア用ロック）製品も投入されている。また1月にあったCESではHomeKit対応の電源タップなどもサンプル展示されていたと9to5 Macでは記している。

【参照情報】
・Apple Says First HomeKit Smart Devices Coming in June - WSJ
・Exclusive: Apple delays HomeKit launch for some devices - Fortune
・Apple says the first HomeKit devices are coming next month - The Verge
・Report claims Apple is delaying HomeKit launch (U: Apple says coming next month) - 9to5 Mac