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FCC、AT&Tに1億ドルの罰金支払い命令 - 速度制限に関する説明が不十分

A lie cost a lot of money

2015.06.18

Updated by WirelessWire News編集部 on June 18, 2015, 17:50 pm JST

米連邦通信委員会(FCC)が現地時間17日、AT&Tに対して1億ドルの罰金支払いを命じたことを明らかにした。無制限(使い放題)のデータプランに加入する同社のユーザーに対して、適切な説明なしに通信速度を制限していたことが罰金の理由とされている。

NYTimesの報道によると、AT&Tは無制限データプランに加入するユーザーのデータ通信量が一定値を超えた段階で通信速度を大幅に制限し、またこの措置について適切な説明を行っていなかったという。米国では2010年に定められた「Open Internet Order」の一部として通信事業者に透明性の確保を求める規則が導入されていたが、AT&Tの行為はこの規則に違反するものとFCCは説明しているという。

通信事業者が透明性確保の規則に違反して処罰の対象になるのは今回のAT&Tが初めて。また1億ドルの罰金額は過去最高だという。

Washington Postによると、FCCによる罰金命令に対して、AT&Tの広報担当者は「こうした商慣習がネットワーク資源を管理する上で正当かつ合理的な方法であるとFCCが認めていた」「速度制限措置については複数の方法を使って説明しており、FCCが求める以上のことはしている」などと反論し、FCCと法廷で争う姿勢を見せているという。

なお、AT&Tは昨年10月に米連邦取引委員会(FTC)からも無制限データプラン加入者への速度制限をめぐって訴えられていた。FTCでは推定350万人のユーザーが速度制限の影響を受け、1ヶ月あたり平均12日間、ダイアルアップ接続のスピードでのネット利用を強いられていたとしている。また今回の件で影響を受けた利用者の数について、FCCでも数百万人としているという。

【参照情報】
FCC fines AT&T $100 million for misleading customers about throttled unlimited data plans - The Verge
AT&T just got hit with a $100 million fine after slowing down its ‘unlimited’ data - Washington Post
F.C.C. to Fine AT&T for Slowing Data Speeds of Some Customers - NYTimes

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