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スプリント、通信速度制限を一時停止 - 「ネット中立性」新ルール発効で(WSJ報道)

How is it going to affect the Sprint users?

2015.06.19

Updated by WirelessWire News編集部 on June 19, 2015, 13:15 pm JST

米携帯通信市場3位のスプリント(Sprint)が現地時間12日、米連邦通信委員会(FCC)が定めた「ネットワーク中立性」(net neutrality)に関する新ルールの発効に合わせて、同社が一部のユーザーに向けて行っていた通信速度制限を取りやめたと、WSJなどが報じている。

スプリントでは昨年、データ通信量が極度に多い無制限(使い放題)データプランの加入ユーザーに対して通信速度制限を課す考えを明らかにし、実際に全体の5%のユーザーにこの制限を適用していたという。

この前日には、AT&Tがユーザーに対して適切な説明を行わずに通信速度に制限を課していたとして、FCCが同社に対して1億ドルの罰金支払いを命じたことが明らかになっていた。AT&Tは1ヶ月のデータ通信量が5GBを超えた場合に該当月の終わりまで通信速度を規制する措置を講じているが、その説明が不十分だったことが罰金の理由とされていた。同社ではウェブサイトでの告知など複数の手段を使ってこの説明を行っているなどと反論し、また通信速度の制限自体はFCCのルール違反には当たらないとの考えを示している。

スプリントは今回の変更について、速度制限の行為が万が一ルール違反とされた場合に備えての措置であり、速度制限自体は新ルールの下でも合法とする考えを示しているという。

【参照情報】
An Early Net-Neutrality Win: Rules Prompt Sprint to Stop Throttling - WSJ
Sprint quits throttling after net neutrality rules come into effect - The Verge
Sprint Halts Data Throttling Thanks to New Net Neutrality Rules - Gizmodo

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