※画像はイメージです © Pixelbliss - Fotolia.com
埋め込みSIMの市場導入に向けてGSMAとアップル、サムスンが協議中(FT報道)
The SIM card is about to re-invented
2015.07.17
Updated by WirelessWire News編集部 on July 17, 2015, 11:39 am JST
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The SIM card is about to re-invented
2015.07.17
Updated by WirelessWire News編集部 on July 17, 2015, 11:39 am JST
従来のSIMカードに代わる埋め込み式のSIM(embedded SIM、eSIM)の普及に向けて作業を進めるGSMアソシエーション(GSMA)が、アップル(Apple)やサムスン(Samsung)とこのための協議を行っていると、英国時間16日にFinancial Times(FT)が報じている。
FTによると、世界の携帯通信事業者が参加する業界団体GSMAでは、IoT端末などへの採用も視野に入れたeSIMの規格をすでに策定し、現在は同技術の実装に向けた話し合いをアップルやサムスンと進めているという。また、GSMAの参加メンバーであるAT&Tやドイツテレコム(Deutsche Telekom)、エティサラット(Etisalat)、ハッチソンワンポア(Hutchison Whampoa)、オレンジ(Orange)、テレフォニカ(Telefonica)、ボーダフォン(Vodafone)などの大手携帯通信事業者がGSMAの計画を支持する見通しとされている。
アップルはすでに独自の埋め込みSIMカードを開発し、昨年秋に発売した「iPad Air 2」に採用している。この「Apple SIM」には、ユーザーが利用する携帯通信網を随時切り替えられる利点があるが、AT&TやTーモバイル(T-Mobile)、英EEなど一部の通信事業者しかこの技術をサポートしておらず、ベライゾン(Verizon Wireless)などはサポートを見送っていた。
アップルやサムスンがGSMAと仕様づくりやチップ開発で協力することになれば、eSIMが標準技術としていっきに普及する可能性が高まるとみられる。
なお、GSMAでは端末メーカーとの協力合意をまもなく発表する見通しで、現時点では具体的な導入スケジュールなどは確定していないものの、早ければ2016年中にはeSIMを採用する端末が市場に登場する可能性もあるという。
【参照情報】
・Apple, Samsung in talks with telecom groups to launch e-Sim card - FT.com
・Apple and Samsung may help make the SIM card disappear - The Verge
・Apple reportedly joins talks with cell providers to launch new ‘e-SIM’ cards - 9to5 Mac
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