© Sergey Nivens - Fotolia.com
世界のスマートフォン市場、2015年は大幅な成長減速へ(IDC予想)
Smartphone growth is finally expected to slow down
2015.08.26
Updated by WirelessWire News編集部 on August 26, 2015, 12:29 pm JST
© Sergey Nivens - Fotolia.com
Smartphone growth is finally expected to slow down
2015.08.26
Updated by WirelessWire News編集部 on August 26, 2015, 12:29 pm JST
米調査会社IDCは現地時間25日、世界のスマートフォン市場に関する新たなレポートを発表し、そのなかで2015年のスマートフォン販売台数の成長率が前年に比べて大きく縮小するとの見通しを明らかにしている。
IDCによれば、2015年のスマートフォン販売台数成長率は前年比10.4%増で、同27.5%増であった2014年から大幅に低下するほか、IDCが今年初めに出していた11.4%増という予想も下回ることになりそうだという。
IDCではこの成長鈍化の主たる要因として、中国の市場が北米や西欧と同様の成熟段階に達したことを挙げている。中国のスマート市場は昨年、全世界の約3分の1にあたる32.3%を占めていたものの、同市場の成長率は昨年の19.7%から今年1.2%まで縮小すると見込まれ、これが全体の成長率に大きな影響を与える可能性が高いという。また中国は依然として世界最大のスマートフォン市場であるものの、今後はインドをはじめとする新興市場の成長に伴い、中国におけるスマートフォン出荷台数が占める割合は2019年までに23.1%まで縮小すると予想されている。
なお、IDCはスマートフォンのOS別シェアについて、2015年に出荷されるスマートフォンの81.1%をAndroidが占め、これに15.6%でiOSが続くと予想。IDCは、今後は大きな成長の余地がある市場では低価格帯のAndroidスマートフォンが成長を牽引するとして、今後5年間程度は現在の状況が続くと予想している。
【参照情報】
・Worldwide Smartphone Growth Expected to Slow to 10.4% in 2015, Down From 27.5% Growth in 2014, According to IDC - IDC
・Smartphone sales are expected to slow way down this year - Washington Post
・Slower Smartphone Growth Expected In 2015 As China’s Market Matures - TechCrunch
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちら